ドライバーなら常識!? どれだけ知ってる? 知ってるようで知らない「運転免許証」の13の秘密

ドライバーなら常識!? どれだけ知ってる? 知ってるようで知らない「運転免許証」の13の秘密

 クルマを運転するなら必携の運転免許証。普段何気なく使っている免許証にも、実は知られていない秘密がある? この記事では、そんな運転免許証の豆知識をいろいろ見ていくことにしよう!

文:長谷川 敦/写真:写真AC、イラストAC

■サイズや材質に関する3つの秘密

どれだけ知ってる? 知ってるようで知らない「運転免許証」の13の秘密
運転免許証の顔写真撮影は緊張しがちで、仕上がりに不満があるという人も多い。そんな時には所定の手続きを行えば顔写真の変更も可能だ

 まずは物理的に運転免許証そのものに関する秘密を紹介する。

■秘密1 現在のサイズになってから30年

 現在の運転免許証は5.4×8.56cmで、これはクレジットカードとほぼ同じ大きさだ。実はこのサイズになったのは1994年のことであり、それまでは6.9×9.7cmと、現在のものよりひと回り大きかった。

 サイズ変更によってパスケースやサイフに収めやすくなり、これは多くの人に歓迎された。なお、2007年からはICチップ内蔵型に進化し、厚みは従来の0.5mmから0.76mmに増えている。

■秘密2 運転免許証は何でできている?

 実際の運転免許証を持ってみると、紙製のようにも思えるが違う気がする。では、どんな材質が使われているのだろうか?

 現在のICチップ入り運転免許証には表面をラミネート加工した紙が用いられている。また、裏面には各種書き込みをしやすいようにラミネート加工は施されていない。

 だから衣類を洗濯する際に免許証をポケットに入れたままにして一緒に洗ってしまわないようにしよう。運転免許証を破損したり紛失したりした場合は所定の手続きを行えば再交付される。

■秘密3 顔写真の変更も可能

 運転免許証に写る自身の姿が気に入らない人は意外に多い。実は、その顔写真は運転免許証の更新時でなくても変えられる。

 2019年に道路交通法が改正され、破損などのやむを得ない理由がなくても顔写真の変更が可能になった。さらに地域によっては申請者自身が用意した写真を使った免許証にすることもできる。

 もちろん、顔写真の変更は運転免許証の再交付になるため手数料は必要だ。

■運転免許証の歴史に関する3つの秘密

■秘密4 日本初の免許証は明治40年!

 全国で自動車を運転する際に許可証が必要になったのは明治40年(1907年)のこと。それまでは自由だったクルマの運転にも免許証(当時は運転手免許と呼ばれていた)の所持が義務付けられるようになった。

 ちなみに当時の運転手免許証は警察署の焼き印が入った木製の札だったという。

■秘密5 意外に長いオートマ限定免許の歴史

 自動的に変速操作を行うオートマチックトランスミッション(AT)車は、現在日本国内を走るクルマの90%以上を占めている。

 運転手自身がシフトレバーとクラッチペダルを操作するマニュアルトランスミッション(MT)車に比べて操作がラクなAT車には、それ専用の免許証が存在する。

 いわゆるオートマ限定免許が日本に導入されたのは1991年で、この免許を取得する際にMT車の技能検定を受ける必要がなくなった。

 すでに30年以上の歴史があるオートマ限定免許の所持者は、2023年の時点でその所持割合が全運転免許所持者の70%を超えている。

 試験を受けてそれに合格すればオートマ限定を解除することもできるが、多くの人はオートマ限定免許のままドライバー人生をまっとうすることになる。

■秘密6 ゴールド免許はいつから始まった?

 無事故無違反の「優良運転者」に交付されるゴールド免許証は1994年5月に導入がスタートしている。つまり2024年でちょうど30年の歴史を迎えたことになる。

 なにかとメリット多いゴールド免許については、次の項で詳しく紹介していくことにする。

次ページは : ■黄金に輝くゴールド免許4つの秘密

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