■最低地上高170mmが生み出すプラスワンが魅力
で、そのラシーンにニッポンのオトーサンを代表してとにかく乗ってみた。試乗したのは2台、一台は最上級グレードのタイプIII、そしてもう一台は売れ筋のタイプII。違いは装備の差だけだ。
まず乗り込んで気づくのは視界のよさ。ボンネットの先端まで見えるので見切りがいいし、取り回しはきわめてラク。後部もCピラーが太いわりには死角が少なく、安全確認がしやすい。
そんなのは当たり前だといわれそうだが、ボンネット先端まで見えるクルマは意外と少なく、とくにラシーンのようなタウンユース中心に使われるような場合、取り回しがいいのはウレシイところだろう。
試乗車は全車ATということもあり、1.5LのATではやや力不足かとも思ったが、これが軽快。けっして速いわけじゃないがキビキビ走ってくれるのだ。このクラスとしてはちょっと重めの1.2tという車両を感じさせずに走ってくれる。
けれども登り坂ともなると、やや苦しい。1.5Lで13.8kgmのトルクは充分なのだが、ここでやはり重さが顔を出してしまう。
しかし、それも大きな不満というわけではなく、クラス相応といったところ。
それよりも驚いたのは悪路走破性の高さだ。もちろん本格的というわけにはいかないが、タップリとったサスペンションのストロークと、わずか20mm程度だが、170mmと普通の乗用車より余裕のあるロードクリアランスで、大きな窪みのある川原でもグイグイいける。
乗用車ではソロソロ走らなければならないようなところでもスンナリ走れてしまう。こうした場所はラシーンにとってもイレギュラーなところだろう。
しかし、乗用車では気遅れするようなところでも入っていけるというのが、このラシーンのプラスワンの魅力なのだ。ハンドリングもしっかりしているし、ブレーキのタッチもいい。
特別スポーティというわけじゃないが、フツーの乗用車から派生した新ジャンルのクルマと考えるのが、このラシーンを語る場合自然だろう。
タイヤは乗り心地を重視しているため、ちょっとプアーで、舗装路のコーナーではズルズル滑る。
そこでコントロール性のよさを確認できた反面、もはやラシーンでも相当高いレベルの仕上がりなんだから、フツーのセダンより、他とは違うこんなクルマを選ぶのもいいかも知れないと思ったニッポンのオトーサンであった。
■いち大学生アルバイトより
私は現在20歳の大学生アルバイトです。現在はマークX 250G S Packageに乗っています。
ただ本格的なスポーツ車はこのクルマが初で、今まではRXやエスティマなどのSUV、ミニバン系を幼い時からずっと乗っていたこともあって、クルマ好きの中では珍しい? ミニバン、SUV大好きっ子な人生を歩んでまいりました。
さて、昨今ではネオクラシックカーブームが世界中で巻き起こっていますね。スカイラインGT-R、RX-7などが電動化前の「最後のチャンス」とばかりに人気がうなぎ上りです。
それと同時に起きているキャンプブームの影響か日産 ラシーンもジワジワと中古値段が上がってきており、現時点で一番高いのが「ラシーン フォルザ 2.0 4WD ワンオーナー 4WD 2000CCモデル」となっており、価格は約331万円。
フォルザは1998年のマイナーチェンジ時にラシーンの「スポーティバージョン」として追加されたモデルであるが、新車価格が約200万円だったので良い固体が出たら思い切って買うのもありだと考える。
【画像ギャラリー】えぇ……ラシーンのバックドアバカ開くやん! アウトドアユースが優秀すぎた日産RVを写真で是非(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方見た目だけで十分乗れる、好きな車でした。
家族が乗っていた当時は、キープコンセプトでありつつデザインは野暮ったさが消えて上下に薄くなった、次期型がでたら自分も買いたいと思っていました。
当時の日産なので、今なら某カラに挙げられてる、一通りの不具合は網羅してましたね。別にオフロードに使ったわけじゃないのですが。
これや初代エクストレイル、初代ムラーノ、スカクロなど昔の日産SUVは個性的で良かった