[中は大を兼ねる!!]扱いやすくて見た目も立派!! だったらSUVはミドルサイズで決まりでしょ!

■ホンダ・ZR-V「異彩を放つデザインと爽快な走りでライバルを圧倒」

 北米ではベストセラーSUVとなっているCR-V。しかし、ここ数年の日本では人気が低迷し、ついに5代目をもって消滅してしまった。そして、そのCR-Vの抜けた穴を埋めるべく登場したのがZR-Vである。

 このZR-Vの見どころは、なんといってもデザイン性。

 ボリューム感のある流麗なプロポーションのボディは、流れるようなシルエットでSUVらしい力強さとともにスポーティ感も表現。“おちょぼ口”風のグリルやフルLEDのライトを採用したマスクがなんとも個性的だ。

 一方インテリアは、シンプルながら上質な造形として機能美を追求。水平、垂直、左右対称の骨格を基本的なデザインとし、各所にソフトパッドを用いて上質感を表現。運転のしやすさに寄与する爽快な視界も実現している。

 このデザイン性を引き立てるパワートレインは、1.5リッター直4ターボ+CVTと2リッター直4+2モーター内蔵電気式CVTの2種。

 後者はシビックにも採用されていた「スポーツe:HEV」で、従来よりも燃費性能や静粛性を向上させつつ、3リッターV6エンジンに匹敵する力強い加速を実現。SUVに搭載されるのは、このZR-Vが初となる。

 駆動方式は、それぞれにFFとリアルタイム4WDが用意される。

 ちなみに、北米では「HR-V」の名で販売されていることもお伝えしておこう。

■マツダ・CX-5「圧倒的な人気を保持するマツダSUVの旗艦モデル」

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CX-5が高く評価される最たる部分がエクステリアデザイン。クルマの重心を下げてボディ全体がしっかりと地面をつかんだプロポーションを実現しつつ、フロントからリアへと一気に突き抜ける動きでスピード感を演出している

 それまで、プロシードやトリビュートほどしかなかったマツダのSUVだが、CX系が登場してからその勢いは一気に加速。2007年デビューのCX-7は大ヒットまでには至らなかったものの、その後に登場したCX-5が大ブレイク。今やマツダの屋台骨を支えるほどにまで成長した。

 2017年デビューの現行CX-5は、「すべてのお客さまを笑顔にするSUV」をキーワードに開発された。エクステリアは、重心を下げてボディ全体がしっかりと地面を掴んだプロポーションを表現。

 薄型化して低くかまえたヘッドライトと左右への広がりを表したシグネチャーウイングがワイド感を強調し、スポーティさを引き立てている。

 インテリアもマツダらしさが表れており、すべての乗員が心地よい緊張感と安心感を得られる空間とする一方で、ドライバーが運転に集中できる理想的なドライビングポジションを実現したのである。

 エンジンは、2リッターと2.5リッターのガソリン、2.2リッターディーゼルの3種でスタート。たびたび改良を施すとともに、一時期は2.5リッターガソリンターボも設定していた。

 また、シーンを選ばず意のままの走りを実現する、高性能軽量シャシーと先進の制御技術、そして数々のスカイアクティブテクノロジーにも注目が集まった。

 そう、CX-5はルックスだけでなく、メカニズムや走行性能でもライバルを圧倒するのだ。

■スバル・フォレスター「自慢のエンジンとAWDシステムで走りに磨きをかける」

 ワゴンとSUVのクロスオーバーとして生まれたフォレスターだったが、3代目で一気にSUV色を強めると、それ以降は本格派ミドルサイズSUVとして進化を続けている。

 現行5代目は、エクステリアで冒険心をかき立てる楽しさとたくましさを表現。ボディサイズを拡大し、ゆとりある室内空間を確保しながら先代と変わらぬ取り回し性も実現した。

 そして目玉となるのがパワートレイン。

 ガソリンエンジンは従来の2リッターから2.5リッターに変更され、2リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドも登場。

 「e-BOXER」と呼ばれるこのシステムは、走行状況に応じてEV走行、モーターアシスト走行、エンジン走行を効果的に使い分けるマイルドハイブリッドで、キビキビとした走りと低燃費を高次元で両立する。

 スバルのお家芸であるシンメトリカルAWDもアップデート。基本システムは従来と変わらないが、走行状況に応じてスロットルなどを自動制御する「X-MODE」に改良が施され、より簡単に高い悪路走破性を引き出せるようになった。

 そして、2020年には1.8リッターターボを追加。2021年の大幅改良では外観をリファインし、アイサイトも新世代に変更。「X-MODE」はさらに進化した。

 水平対向エンジンとシンメトリカルAWDによる優れた運動性能とSUVのタフな走りが同時に味わえるのは、フォレスターの専売特許なのだ。

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