■渡辺陽一郎の見解
NSXがオールアルミボディで登場したように、スポーツカーなどの高価格車には、技術の進歩に伴って炭素繊維などが使われるだろう。軽くて丈夫なことが重視されるクルマでは、当然の成りゆきだ。
しかし商品である以上は価格も大切。60km/Lの軽自動車が登場しても、車両価格が300万円では商品にならない。
まずは炭素繊維などが高価格車から普及して、コストダウンが進み、やがて小さなクルマに使われる。そうなれば究極的に軽いクルマも開発できる。
もっとも、そうなるまでに素材以外の軽量化も相当に進む。
ワゴンRは現行型になって約70㎏、比率にすれば8~9%の軽量化を行った。内訳を見るとボディは20%程度で、足まわりや内装などを地道に軽くしている。
さらに将来を見とおせば、安全機能の発達で交通事故が皆無になると、衝撃吸収構造のボディやエアバッグは不要だ。
走行に必要な剛性と断熱や遮音が行なえればよく、抜本的な軽量化が図られる。
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