■ホンダZの走りは?
(実際のホンダZの走行フィーリングはどのようなものだったのでしょうか? 徳大寺さんのZの印象を聞かせてください、というお便りに応えて)
* * *
ホンダZは面白いクルマでした。斜めに切ったガラスハッチは太い樹脂で縁どられ、「水中メガネ」の愛称は言い得て妙ですね。マイナーチェンジでシルバーのものも発売になりましたが、黒いほうが印象的でした。
ホンダZのエンジンはN360の空冷2気筒エンジンを搭載していました。後にMCして水冷となり36馬力と当時としては強力なパワーを持ち、加速はすごいのですが、シャシーの性能がもうひとつで、トータルバランスとしてはあまりよくないというのが印象でした。
かつてのホンダ1300やN360も同様でパワーがあって加速がすごいが、ハンドリングがイマイチで曲がらないというものでした。また、リアシートは広くはありませんが、ホイールベースがあって意外に実用的でした。
その後、ホンダのクルマは軽くなっていきますが、1970年代はじめのホンダのクルマはまだまだでした。
コメント
コメントの使い方