■記憶に残るロータリー
(スポーツカーが好きだという読者の方からの、ロータリーの面白さはどこにあるのでしょうか? マツダはもう一度ロータリー車の販売をすべきだと思われますか? という質問に答えて)
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ロータリーの特徴は、高回転までスムーズに回り、吸気、圧縮、排気を同時に行なうため、パワーが出ることでしょう。
わりとシンプルな構造でエンジン自体の重量も軽いので、スポーツモデルに向くことが挙げられます。
デメリットとしては、燃費のほうがよくないことが挙げられます。トルク不足のため、どうしてもアクセルを踏んでしまうことや燃焼効率が普通のレシプロよりも落ちることなどがその理由です。
私がロータリーで最も楽しいと思ったのは、13Bのロータリーを搭載したBシリーズというピックアップトラックです。日本では発売されませんでしたが、北米で販売され、そのバカ速ぶりは、サバンナよりも上だった。
今やエコの時代で、ファンな走りよりも燃費が重要なのです。ロータリーはマツダだけの専売ですが、この先も将来性という点ではどうでしょう? やはりライバルがないことには競争も生みませんし、協力関係も生まれません。
マツダに何か特別なアイデアがあれば、蘇るかもしれませんが、マツダのお手並み拝見というところでしょう。
■イギリスの自動車会社
(本コーナーを読みイギリスの古いスポーツカーに興味が湧いてきた、という読者の方からの、自身が知っているMGとトライアンフ、ローバー以外にはどのようなスポーツカーメーカーがり、日本にはどんなクルマが入ってきたのでしょうか、という質問に答えて)
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イギリスはかつてスポーツカー王国で、それも2シーターの多い国でした。MG、トライアンフ、ルーツのハンバー、ヒルマン、そしてシンガーといったクルマもありました。
高級車メーカーのディムラーからも2シーターが出ましたし、全盛期には50近いスポーツカーがあったと思います。そのなかで私が、特に気にいっていたのはMG、トライアンフ、ロータスなどでしょうか。
特にロータスは楽しいクルマでした。ロールスですらベントレーを持ち、第一級のスポーツカーを作っていました。
ハンバーはルーツグループ、MGはナッフィールド、オースチンはヒーレーを作っていました。このビッグイギリスのブランドをもっているのはローバーで、それは、それは、楽しいクルマがいっぱいでした。
■タクシードライバーとして
(10年ほどタクシードラバーをやっているという読者の方からの、儲からないけど、人を乗せて走るのが好きだ、車内での会話によってお客さんにリラックスしていただければ……というお便りに答えて)
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私がタクシードライバーをやっていたのは、もともと水戸のタクシー会社のせがれだったからです。
もちろん、タクシードライバーにはいろいろな人がいます。そして、確かに過去にはタクシードライバーはいい収入があった時代もありました。
あなたのような方がやられているならば、やがてはタクシードライバーも顧みられることもあるかもしれません。一般論としてタクシードライバーは親切な人がいるにもかかわらず、運転が荒いということなどもいわれます。やはりペイの問題を解決しないとダメでしょう。
●●●さん(読者の方)にお願いしたいのは、なるべくお客さんに親切にしてほしいということです。それは、やがてあなたに返ってくるでしょう。
それにしても、タクシーは一人の労働力を一定時間一人か多くて4人専用に使うのですから、どうしても料金が高くなってしまいます。そのことをわからないと、単純に高い乗りものというふうに見られてしまいます。
世の中にはタクシーが必要な人がいるのですから、その人たちがもう少し安く利用できるといいのですが。
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