ボルボと言えば最近ではもっぱらEVのイメージが強くなってしまったがそれもそのはず。ボルボは2030年までに全てのモデルをEVにするとしている。そこで今回は、新型EX30に焦点を当てて、5年後も10年後も乗れるクルマなのかを考えていこう。
※本稿は2024年8月のものです
文:伊達軍曹/写真:ランドローバー ほか
初出:『ベストカー』2024年9月10日号
■ピュアEVのデキは素晴らしいが10年後にどう感じるか?
現在は日本市場でもピュアEVとプラグインハイブリッドのみというラインナップで、2030年までにはすべてのモデルをEVにすると発表しているボルボ。
それはそれでOKな話であり、現在販売されているピュアEVの出来と乗り味もかなり良好である。
だが今後はバッテリーなどの技術に大きなブレイクスルーが起きるはずであり、そうなると、現在販売中のEVはやや陳腐化してしまい、プラグインハイブリッド車の魅力も薄れる。
その意味で、素晴らしいBEVであるEX30などは、買ってから5年くらいは確実に満足できるはずだが、10年後の満足度は微妙だろう。
●ボルボ EX30(新車価格:559.0万円)
評価:◯=5年後もたぶん満足
ボルボ初のコンパクトBEV。デザインも走りも、そして斬新な操作系も相当イイが、そのうちもっと凄いBEVが出そうで……。
●ボルボ XC60 ほか(新車価格:1019.0万円 ※XC60の場合)
評価:△=最初の3年間は満足できそう
どのモデルもかなりイイ感じではあるのだが、5年後くらいにはBEVもプラグインハイブリッドもさらにイイ物が出てきそうなのがネックだ。
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