復活したオデッセイが地味すぎる…なぜ名門だったのに凋落してしまったのか?

■このままキープコンセプトでは次期型でも難しい

 冒頭で触れたように、現行型は2013年の登場と、すでに11年目のモデルであり、次期型の登場が期待されるオデッセイだが、このままキープコンセプトでフルモデルチェンジしても、これまでのミニバン市場をまたひっくり返すような結果は出せないだろう。

 そこでぜひチャレンジしてほしいのが、2024年1月にラスベガスで開催された「CES2024」でホンダが公開したEVミニバン「SPACE-HUB」のようなコンセプトだ。

 独特のテール形状とモノフォルムなボディが斬新なSPACE-HUBは、EV専用プラットフォームによる低いフロア高や開放的なガラスルーフなど、完全自動運転時代に快適な移動空間を提供してくれそうなモデルだ。いまは背低よりも背高なミニバンが求められる。SPACE-HUBは、ホンダにしては背の高いスタイリングであり、こちらをベースにラージミニバンとして仕上げれば、相当カッコよくなるのではないだろうか。

 その斬新なパッケージングで新たな自動車史を切り拓いたオデッセイなのだから、このSPACE-HUBのような斬新なデザインコンセプトを取り入れ、ホンダらしい走りも追求することができれば、誰もが納得する次期型オデッセイとなるのではないだろうか。初代オデッセイのように、クルマ業界を盛り上げてくれるような一台を期待したい!!

CES2024で披露されたSPACE-HUB。見たことのない独特のテール形状が抜群のインパクトである。実用性、デザイン性、未来性という意味で新生オデッセイとして売り出すのはどうか
CES2024で披露されたSPACE-HUB。見たことのない独特のテール形状が抜群のインパクトである。実用性、デザイン性、未来性という意味で新生オデッセイとして売り出すのはどうか
【画像ギャラリー】正直、地味じゃない!?? 2023年末、およそ1年3ヶ月ぶりに日本市場復活となったホンダ「オデッセイ」(10枚)画像ギャラリー

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