■デジタル化を体現できるモダンなインテリア
一方で、インテリアは、あまりの激変ぶりに圧巻の一言。
その印象は、新型Sクラスと重なるが、よりフレッシュに仕上げられている。表示系は、最新Sクラスのデザインを受け継いでおり、フードレス独立式メーターパネルに加え、ダッシュボード中央に、MBUX搭載の9.5インチもしくは11.9インチの縦型タッチスクリーンパネルが備わる。
インフォメーションモニターがサイズアップしたことで、再びオーディオデッキ同様に、中央配置へと変更されている。その結果、ゆとりが生まれたダッシュボード上部には、再び吹き出し口が返り咲いた。
またシートデザインは、ホールド性に優れたバケット形状をしているが、よりモダンなデザインとなったのも目を引くポイントだ。もちろん、ボディサイズの拡大は、キャビンスペースのゆとりにも繋がっており、後席の快適性がさらに増しているという。
パワートレインは、最新世代の4気筒エンジンターボで構成され、全てのモデルを電動化。
ガソリン及びディーゼルエンジンに採用される48Vマイルドハイブリッドシステムに備わるISG(モータ付き発電機)は、コースティング、モーターアシスト、エネルギー回生などの多彩な活躍を見せる。
特にエンジン停止と再始動をドライバーに悟られることなく、実行するというから、これまで以上に快適かつ滑らかな走りを期待できそうだ。
ラインナップは、ガソリン仕様が、1.5L、4気筒ターボの「C180」と「C200」。2L、4気筒ターボの「C300」。クリーンディーゼル仕様が、2L、4気筒ターボの「C220d」と「C300d」を設定。現時点の情報では、C200とC300に4WD「4マテック」が用意されている。
また新型の発売後には、プラグインハイブリッドを追加予定。新型のPHEVは、ガソリン仕様とクリーンディーゼル仕様の両方を用意する。電動パワートレインには、129hp/440Nmの高出力モーターを搭載し、EVモード走行時の最高速度は140km/hを実現。
搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は、25.4kWhで、約100kmの航続距離を備えているという。
充電システムは、普通充電に加え、急速充電にも対応。また使い勝手の面では、駆動用バッテリーの搭載位置を変更したことで、ラゲッジスペースが拡大されたことが挙げられている。ガソリンモデルが先行し、その後、ディーゼルモデルを投入される予定だ。
このほかのメカニズム的なハイライトとして、トランスミッションは、全車にISGとのマッチングを最適化した9速AT「9Gトロニック」を搭載。足回りは、フロントに4リンクアクスル、リアにマルチリンクアクスルを採用。
オプションで、アダクティブダンピングサスペンションとスポーツサスペンションの選択も可能。またPHEVでは、全車リアサスペンションにエアサスが標準化されている。
新たな機能としては、後輪操舵機能「リアアクスルステアリング」を新型Sクラスに続き、オプション設定。この機構により、より機敏な走りが味わえるだけでなく、駐車時などの取り回しの良さも向上する。
もちろん、メルセデス・ベンツが誇る先進の安全機能は、最新世代へとアップデートされており、新型Sクラス譲りの機能も含まれる。
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