■こんなのレクサスじゃないという言われそう?
サイズが小さいと、インテリアの高級感が乏しかったり、静粛性が低かったりと、価格が安いので仕方がないが、どうしても安っぽいところがあった。それをブレイクスルー(打破)したのがLBX。
クラスレスの真骨頂がインテリア。12.3インチのフル液晶メーター、9.8インチのセンターディスプレイ、ダッシュボードの下部からドアの内張りまで統一されたステッチ入りのアルカンターラやレザーインテリアがとてもコンパクトSUVとは思えないほどの質感の高さだ。
また新しいグレード体系であるCOOL、RELAX、ELEGANT、ACTIVE、URBANという「5つの世界観」を用意し、内装色、シート素材、刺繍パターンなど約33万通りの組み合わせから自由に選べるオーダーメイドシステム「ビスポークビルド」など、もはやUXどころかNXさえも超えちゃった感が強い。
これまでのコンパクトカー、コンパクトSUVといえば、ブラックかベージュ、グレーのインテリアカラーしかないのがほとんどで、カラーやシート素材を選ぶ選択肢が少なかった。ここまでやってくれるには凄いのひと言。
まるでメルセデスベンツSクラスやGクラスなどが対象のビスポークプログラム「マヌファクトゥーア」を感じさせる、自分好みにできるオーダーメイドシステムである。
さらに音や振動の発生源を抑制する源流対策にこだわり、高い静粛性や、重厚で上質さと操る喜びが味わえるなど、まるで、レクサスに仲間入りさせるために、開発陣はこのクルマもレクサスであると実感できるよう徹底的に作り込んでいる。
小さな高級車と聞いて、ルノー5バカラやルーテシア、アストンマーチンシグネット、最近ではノートオーラ、フィットリュクスなどが頭に浮かぶ。
特にノートオーラはそのコンセプトが当たり大ヒット。エントリーグレードは261万円、最上級の4WDレザーエディションが295万円という高価格だが、内外装のデザインはもちろんのこと、走行性能や乗り心地、静粛性、シート座り心地といった乗り味に至るまでの全て妥協なく作り上げた。このノートオーラに対する日産の意気込みがユーザーから支持を受けた、と言っていいだろう。
また、これまで大きなクルマに乗ってきた人(特にお金持ち)が、環境問題や燃費、サイズのことを考えて「ダウンサイザー」になる人が増えていることも人気に拍車がかかった。
レクサスが、その「小さな高級車」の市場に目を付けて切り込んだことはさすがだ。しかもレクサスクオリティ、レクサス基準を満たしてのことだから期待はいやがうえにも高まるというものだ。
VW T-CROSSやアウディQ2といったBセグ、BMWX2やベンツGLAなどのCセグSUVと競合することになるだろう。
コメント
コメントの使い方「最販」って、読めない。
笑いが止まらんでしょうな