2013年6月、概要が発表されたBMWの新型4シリーズクーペ。それから4ヶ月。ついに訪れたBMW428iクーペの試乗速報をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年11月26日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部/撮影:谷岡義雄
■ワイドなボディに低い車高の4シリーズ
まあ、乗る前からある程度以上の“想像”はついていたのだが、BMW428iクーペ、カッコいいし運転して楽しいし、なんとも困ったクルマでありました。
「4シリーズ」とはチト聞き慣れないなぁ……という気もするけれど、これまで3シリーズクーペだったものが独立して新たなシリーズ名が与えられた、ということ。
5シリーズに対する6シリーズのような関係性だと思えばいい。
新しい4シリーズは、実質的には3シリーズクーペのフルモデルチェンジで、もちろんベースになっているのは先に登場した3シリーズセダンである。
ボディサイズは全長4640mm、全幅1825mm、全高1375mmでホイールベースは2810mm。先代3シリーズクーペと比べると全長が30mm延長され、全幅は45mmワイドになるいっぽう全高は25mm低くなっている。
ホイールベースは50mm伸びているので、全体的に伸びやかで低くグンと踏ん張った流麗さと力強さを併せ持ったフォルムとなる。
ちなみに2810mmのホイールベースは現行型3シリーズと同じで、全長は15mm長く全高は65mmも低くなっている。
搭載されるエンジンは直4、2Lターボ(245ps/35.7kgm)=428iと直6、3Lターボ(306ps/40.8kgm)=435iの2タイプで、3シリーズセダンのように320iやディーゼルの設定は今のところなし。トランスミッションはいずれも8ATの組み合わせ。
【画像ギャラリー】「なんとも困ったクルマ」!? BMW428iクーペ試乗の様子をギャラリーでチェック!(8枚)画像ギャラリー■スッと乗ってすぐに感じるBMWの乗り味!
試乗は428iを希望したが、他モデル同様、実にトルク感に富んでいて高いドライバビリティと気持ちのいいアクセルレスポンスを感じさせるエンジンだ。
8速ATとのマッチングも絶妙で、台風の近づく雨の箱根をスイスイ軽快なフットワークで走ってくれる。
接地感がステアリングをとおしてしっかりと感じられる安心感、コーナー途中の荒れた路面での足の動きなどは「うーん、これぞBMWなんだよなぁ!」とため息が出る。
VWゴルフに乗った時もそうだったのだが、「定評のあるクルマ」の場合、なんか小さいアラでも探し出してなにかひと言いってやろうと思っているのだが、今回もやられちゃいました。
この乗り心地、ハンドリングに文句を付けるのはほぼ「いちゃもん」。あえて言うなら600万円を超える価格表を見てガックリした……ということか。うーん、手が出ません。
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