■荒っぽいが魅力的なDOHCエンジン
本誌の先月号(当時はベストカーガイドで月刊)で園部裕氏が“ジェミニは若々しいから好き”と言っている。これにはまったく同感である。
DOHCユニット付きのクルマは、軽量化のため、多くの場合装備は簡素化されているが高価だ。OHCエンジンとは比べものにならないほどコスト高だから、それでいいのだ。こんなクルマをファミリーユースに使ってもムダだ。
それなら、少々荒っぽくとも、アクセサリーが少なくてもいいじゃないか。DOHCモデルを万人に乗せるのは間違いだ。
ジェミニZZには豪華仕様のTと走りを重視し、エアコンもカーステも装着されないRがある。こちらはオプションで機械式LSDと空冷式オイルクーラーが用意され、モータースポーツにはいいだろう。
スパルタンという言葉を容易に使うと陳腐に聞こえるが、まさに野生馬のような奔放な走りが魅力のZZなのだ。
◎ジェミニクーペZZ-R主要諸元
- 全長:4235mm
- 全幅:1570mm
- 全高:1340mm
- ホイールベース:2405mm
- エンジン:直列4気筒DOHC
- 排気量:1817cc
- 最高出力:130ps/6400rpm
- 最大トルク:16.5kgm/5000rpm
- サスペンション:ダブルウィッシュボーン/3リンク
- 車重:965kg
- 当時の価格:151万2000円
- 登場年:1979年
- ※グロス表記 セダンは148万2000円
ベストカーガイド テストデータ
- 0~400m加速:16.94秒
- 0~100km/h加速:12.51秒
- 最高速度:171.22km/h
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