■これまで乗ったEVで最も速いかも!
では、さっそくDレンジに入れて走り出す。エンジンがないから室内は静か、とはわかっているがそれにしてもロードノイズなど皆無と言っていいほど走行中の超静粛。そんな室内にモーターの音かと思いきや、アクセルワークにシンクロする低いエンジンノイズ? のようなものが聞こえる。
実は著名な映画音楽作曲家による効果音なのだ。ドライブモードをパーソナルからスポーツにスイッチするとより強調されエフィシエントではOFFになる。
ではフルスロットル! シートに押し付けられた瞬間にワープするような加速は0〜100km/h加速4.6秒。
強烈な加速を演出するAWDモーターパワーはフロントが190kW(258ps)に対してリアは230kW(313ps)とよりパワフル。AWD性能とハンドリングにこだわる前後パワー配分だ。だからフル加速した時に先にリアが沈み込み、若干ホイールスピンするような蹴飛ばし感がある。
足回りはエアサスなので、乗り心地も驚くほどコンフォート。しかしスポーツモードにすると、Mスポーツばりのピシッと締まった足さばきに変化する。しかも車高を下げて接地感が増した安定感のあるコーナリングが楽しめる。
これには同位相に最大2度/逆位相に3.2度の後輪操舵もひと役買っていて、ホイールベースが3000mmというモデルながら狭い道での取り回しもかなりよかった。
BEVにとって航続距離は気になるところだが、なんと650km(WLTCモード)。無充電で東京から大阪、いや神戸も越えるね。0.25というCD値も貢献しているが、業界トップの111.5kWhの巨大リチウムイオンバッテリーによるものだ。
●iX40とiX50の違い
前後合算のモータースペックはiX40が326ps/64.2kgmに対しiX50は523ps/78.0kgmのほか、エアサス、アクティブステアリングはiX50が標準でiX40は非設定。iX50の買い得感が高い。価格はiX xDrive40が981万円、iX xDrive50が1116万円となる。
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