アクティブ性能を全身で表現する外観デザイン
外観デザインは、「Active & Tough」というデザインコンセプトのもと、アウトバックのアクティブ性能を全身で表現。厚みや力強さを強調したボディパネルと、一体感を増したクラッディングを組み合わせることでアクティブさとタフさを表現している。
リミテッドは、ダイナミックさとタフさを感じさせるスタイリングにシルバー加飾を効果的にもちいることで、洗練された上質感を表現。ブラック塗装+メッキ加工を施したフロントグリルやシルバー塗装のフロントバンパーなどの専用装備によって都会の風景にもマッチするスタイリッシュなデザインとしている。
一方のX-BREAKはブラックパーツによってアウトドアギアのようなタフさとスポーティさを表現。ブラック塗装+ラスターブラック塗装のフロントグリルやダークメタリック塗装の18インチアルミホイールなどを採用したラギッド感を強調したスタイリングによってSUVとしてのキャラクターを際立たせている。
インテリアは、開放感と守られているような包まれ感を両立させた上質で居心地の良い空間を創出している。特徴的なのがデジタルコクピット。タブレットライクな縦型の11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイやフル液晶メーターを組み合わせた先進のコクピットシステムを採用。12.3インチのフル液晶メーターやアイサイトアシストモニターなどでドライバーに的確な情報を伝えて、安全運転をサポートする。
搭載するエンジンは先代から排気量をダウンサイジングした1.8L水平対向4 気筒直噴ターボエンジンを採用。低回転域から最大300Nmという力強いトルクを発生させため、スムーズな加速性能を発揮する。組み合わされるトランスミッションは、新型のリニアトロニックと呼ばれるCVTで、変速ショックのない滑らかな加速と、リニアなレスポンスを提供。さらに8 速マニュアルモードを採用し、操る愉しさも味わえる。
最新鋭の運転支援システムは、高精度マップを活用した新開発の高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備。一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPS や準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D 高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握し、運転支援機能を大幅に向上させている。
例えば、料金所の手前で、ETC ゲートを安全に通過できる速度まで減速。通過後はセット車速まで加速する「料金所前速度制御」や自動車専用道路上での渋滞時(0km/h~約50km/h)、一定の条件を満たすと、ステアリングから手を放すことが可能となり、渋滞時のドライバーの運転負荷を大幅に軽減する「渋滞時ハンズオフアシスト」などによりドライバーの負担を軽減する。
同じ1.8Lエンジン搭載のレヴォーグと価格差が小さいのは魅力
今回試乗したのは、車両本体価格377万円のX-BREAK EX。撥水ポリウレタンシート、X-MODE(ヒルディセントコントロール付、2モード)などの専用装備を装着していながら、レヴォーグとの価格差は非常に小さくなっている。
同じ1.8Lターボエンジンを搭載したレヴォーグSTI スポーツ EXの車両本体価格が372大きくなったボディサイズにより、居住空間とラゲッジスペースが拡大。特にラゲッジスペースは5人乗車時で561Lの容量を実現している。
乗る前は約1.7トンもあるアウトバックの大きなボディを従来モデルのようにスムーズに加速させるためには、1.8Lターボエンジンではパワー不足と思っていたが、杞憂に終わった。
アウトバックらしい、大らかなでゆったりとした走りは1.8Lターボエンジンで十分に表現されている。ボディ剛性が向上したことで、エンジンパワーを余すことなく路面に伝えてくれるので、パワー面ではまったく物足りなさはない。
乗り心地もサスペンションがしっかりと仕事してくれるので、オンロードでの乗り味は非常にソフトでフラット。背の高いSUVとは異なり、無駄な動きが少なく低重心の良さが活かされている
最新鋭の運転支援システムである、アイサイトXのペダル&ステアリングの制御は抜群。これまで得た豊富な知見により、加減速フィールそしてステアリング制御は、まるで自分が運転しているのではないかと勘違いするほど見事にトレースしてくれる。
最良の乗り味と最新の安全装備を手に入れたスバルのフラッグシップモデル、アウトバック。背の高いSUVが主流の中でも存在感が高まりそうだ。
【画像ギャラリー】新型アウトバックの詳細を画像で紹介(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方