スバル初のEV、ソルテラ雪上試乗!! SUVタイプのEVでも雪上走行は安全&楽しい?

■前後同タイミングで駆動力をかける感じのソルテラ

 先導車なくなり自由に走っていいとのこと。じゃ、「雪道ひゃっほ~!」といきましょう!

ソルテラでアクセル全開! アクセルペダルを踏み込んでからパワーが出るまでに若干のラグを感じ、特にアクセルオフ時からの全開で顕著だったことを国沢氏は指摘している
ソルテラでアクセル全開! アクセルペダルを踏み込んでからパワーが出るまでに若干のラグを感じ、特にアクセルオフ時からの全開で顕著だったことを国沢氏は指摘している

 アクセル全開すると、トラクションはバッチリ! 前後に109psのモーターが付く218psの4WDとあり、前後の駆動配分は自由自在。FFベースのガソリン車だと不可能となる「後輪から先に駆動力をかける」ことだってできる。ソルテラ、前後同じくらいのタイミングで駆動力かけている感じ。

 少し気になったのは、元気よくアクセルを踏むとパワー出るまでタイムラグがあり、しかもパワー出始めると急に盛り上がること。特にアクセルオフから全開すると、タイムラグが気になります。

 bZ4Xの時も気になったので聞いてみたら、アクセルオフからオンにするとギアの遊び分の音が出るため、少しタイムラグを作っています。雪道ひゃっほ~すると、楽しさの足を引っ張ります。

■雪道ではリーフに制御面では軍配が上がる?

試乗したソルテラは前後に109psずつのモーターを搭載するAWD方式となる
試乗したソルテラは前後に109psずつのモーターを搭載するAWD方式となる

  このあたり、2010年に発売された初代リーフのほうが上手。なんたって全日本ラリー用に仕立てて林道ひゃっほ~したけれど、制御系ノーマルのまんまでまったく気にならなかったですから。現在乗っている現行型リーフe+も電気自動車レースなどに何回も出た。スポーツドライビング上等です。

こちらは2019年1月に追加された現行型日産リーフe+。62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。標準の40kWhから強化されており、国沢氏はこのレース仕様を所有している
こちらは2019年1月に追加された現行型日産リーフe+。62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。標準の40kWhから強化されており、国沢氏はこのレース仕様を所有している

 ということでアクセルワークだけふつうにジンワリ行うことにした。そしたら違和感ないですね。トヨタ/スバルにとって初めての電気自動車ということで、安全策を取ったそうな。

 章男社長になってからのトヨタ、ほかのメーカーがツマらなく見えちゃうくらい元気いっぱいながら、電気自動車に関してはムカシの超慎重なトヨタのまんまというイメージ。8年後に350万台の電気自動車を売ると宣言したトヨタの切り込み隊長として考えたら、少しばかり弱気か?

 そもそも4WDモデルの動力性能からして大人しい。日産ARIYAの0~100km/h加速5.1秒に対し、ソルテラ7.7秒。サーキットだと少しばかり物足りなかった。

日産のニューEV、ARIYA。ソルテラを凌駕する動力性能を発揮する。0-100km/h加速はソルテラの7.7秒に対し、ARIYAは5.1秒を計測しているという
日産のニューEV、ARIYA。ソルテラを凌駕する動力性能を発揮する。0-100km/h加速はソルテラの7.7秒に対し、ARIYAは5.1秒を計測しているという

■アクセルをジンワリ開けていくと……こりゃ楽しいですね!!

ソルテラのステアリングを握る国沢氏。アクセル開度さえ気を付けていれば望外のドライビングプレジャーを味わうことができるという
ソルテラのステアリングを握る国沢氏。アクセル開度さえ気を付けていれば望外のドライビングプレジャーを味わうことができるという

 しかし! 雪の群サイだと全開したらお腹一杯になりますね! スバル広報の選択、素晴らしいと感心しきり。アクセルさえジンワリ開けてやれば、存分に楽しい!

  1997年に出た初代プリウスの時から確信しているのだけれど、モーター駆動のクルマは雪道での駆動性能がエンジンよりずっと優れている。駆動トルクを穏やかに伝えられるからだ。

 しかもソルテラの場合、前後輪をモーターで駆動してます。走り出しを含め、アクセル踏んだ時の駆動性能はエンジン車より優れている。

 今回、モーグル路も設定してあったが、X-MODEを選ぶとエンジン車よりずっと滑らかに安定して走破できた。

X-MODEを選択すると、メーター内にはこのように表示されるようになっている
X-MODEを選択すると、メーター内にはこのように表示されるようになっている

次ページは : ■雪道での安心感はスバル車共通の得意分野!

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