スバルソルテラ。トヨタとの共同開発で誕生したSUVタイプのBEV。ツイスティで狭い群馬サイクルスポーツセンターでの雪上走行はどうか?
こちらは姉妹車となるトヨタbZ4X。プロトタイプ試乗会はサーキットの袖ケ浦フォレストレースウェイで実施されたのはソルテラとは対照的だ
ソルテラ雪上試乗中の国沢氏、インカー撮影時のひとコマ。その走りの楽しさに思わず笑みがこぼれているのが印象的だ
ソルテラでアクセル全開! アクセルペダルを踏み込んでからパワーが出るまでに若干のラグを感じ、特にアクセルオフ時からの全開で顕著だったことを国沢氏は指摘している
試乗したソルテラは前後に109psずつのモーターを搭載するAWD方式となる
こちらは2019年1月に追加された現行型日産リーフe+。62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。標準の40kWhから強化されており、国沢氏はこのレース仕様を所有している
日産のニューEV、ARIYA。ソルテラを凌駕する動力性能を発揮する。0-100km/h加速はソルテラの7.7秒に対し、ARIYAは5.1秒を計測しているという
ソルテラのステアリングを握る国沢氏。アクセル開度さえ気を付けていれば望外のドライビングプレジャーを味わうことができるという
X-MODEを選択すると、メーター内にはこのように表示されるようになっている
ソルテラもほかのスバル車同様、雪道でのハンドリングは思いのままに気持ちよく曲がってくれるとのこと。スバル独自のX-MODE搭載も効果を発揮しているそうだ
ソルテラのステアリング横にはパドルシフトが採用されている。これはbZ4Xにはないソルテラ独自の装備だ
ドリンクホルダーとコンソールボックス内。ドリンクホルダーは左右で1個ずつ置けるカップルディスタンスを確保している
後席にもシートヒーターとエアコン送風口を備えている。さらに左右にひとつずつUSBタイプC充電ポートがあるのはありがたい
開放感のある大型サンルーフを設定。なお、トップグレードにはソーラーパネル充電付きタイプのサンルーフが設定されている
ヘキサゴングリルとCシェイプヘッドライトの造形が際立つソルテラのフロントマスク。ヘッドライトは片側4つの正方形型プロジェクターを採用
今回の雪上試乗時などには重宝する装備がシートヒーターとステアリングヒーター。冬のレジャーでも活躍する装備だ
運転席と助手席にひとつずつUSB電源ポートタイプCを備え、電源ソケットもひとつ用意されている
ラゲッジスペースにはAC100V電源のコンセント差込口が用意されている。いろいろとアウトドアシーンで活躍してくれそうだ
写真右側がソルテラで左側がトヨタのbZ4X。並べるとフロントマスクの印象がかなり違っており、差別化が図られてることがわかる
FF車は235/60R18サイズ、4WD車は235/60R18、もしくは235/50R20サイズタイヤを履く(試乗車は20インチのスタッドレスタイヤ、ブリヂストンBLIZZAK DM-V3を装着)
スバル自慢の独自制御、X-MODE走行をモーグル路で試す!
X-MODE走行だと写真のように2輪が浮いた状態でも、グリップコントロールで速度を微低速に固定して脱出できる
X-MODEの利点はクルマ側が4輪のブレーキ制御とモーターの駆動力を自動で行ってくれることで、ドライバーはステアリング操作に集中できることだ
雪上での快走を見せるソルテラ。モーター制御にやや課題ありと国沢氏は指摘する
フェンダーに黒のクラッディングが施されるのはスバル車の最近のテイスト。SUVばかりでなく、セダンのWRX S4にも採用されているくらいだ
71.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。一充電あたりの航続可能距離はFF車で約530km、4WD車で約460km
ソルテラのフロントウィンドウ。上部にはACC用のカメラが備えられているが、スバルの代名詞である先進安全機能の「アイサイト」は採用されていない
車体のフロントフェンダー左側には急速充電用の給油口を設置
車体右側には普通充電用ポートを備える
ソルテラの車名は、太陽を表す「SOL」と大地を意味する「TERRA」を組み合わせてひとつにしたもの
ソルテラのパワートレーン設計担当開発者からのレクチャーを受ける国沢氏。ちなみにソルテラ開発責任者の小野大輔氏はスバル入社前からスバル360を所有する生粋の「カーガイ」だ
ソルテラのリアスタイル。左右に2分割された形状のルーフスポイラーが特徴的だ
ソルテラのボディサイズは全長4690×全幅1860×全高1650mm、ホイールベースは2850mm
ソルテラの試乗を終えた国沢氏。曰く、「買った人の満足度はきっと高いんじゃないかな」
ソルテラのフロントビュー。BEVらしいエネルギー効率のよさを表現し、フロントとリア周りについてはスバル主導でデザインされているという
すべてのドアを開けるとこのような感じに
ヘキサゴングリルとダイナミックなフェンダーの採用でSUVにふさわしい力強さを目指しているという
スバルのSUVらしく、直線的な造形のリア。リアコンビランプの位置も高い位置にレイアウトされている
大容量が確保されているソルテラのラゲッジスペース。ゴルフバッグなら4個、スーツケースは大型のものでも3個を飲み込む
後席を前方に倒すことで、さらに広大なラゲッジスペースが生まれる。長尺物でも収納可能だ
リアシート。中央にはアームレストを備え、その足元の空間は広々した印象で快適に過ごすことができそうだ
フロントシート。試乗車はパワーシート仕様となる
インパネは極力高さを抑えた造形となっており、インパネ部分の上部に配置されているトップマウントメーターはスバル車では初採用となる装備
操作系まわり。特徴的なシフトダイヤルを中心にして各種スイッチ類が並ぶ
ルーフスポイラーはセンター部分のない左右分割タイプを採用。空力性能の向上にひと役買っている可能性がありそうだ
モニターにはカメラからの駐車時の映像が映し出されるようになっている
メーターまわり。ドライバーの視線の移動が少なくてすむ、バイザーのないトップマウントタイプのメーターを採用している
ソルテラのホイールベースは2850mm。フォレスターの2670mm、RAV4の2690mmに比べてボディサイズから考えて長い設定になっていることがわかる
2010年登場の日産初代リーフ。この初代リーフで全日本ラリーに参戦し、また現行リーフe+でEVレースに参戦した国沢氏はモーターの制御についてはソルテラより上だと指摘