絶品シートにより、2,000km以上走行しても疲れなし!
今回のロングドライブの行き先は4月25日にオープンするららぽーと福岡とした。1970年(昭和45年)生まれの筆者にとって思い入れの強いアニメと言えば、“機動戦士ガンダム”。小学生の時にファーストガンダムがブームとなり、日曜日にはガンプラを買うため、ショップなどで早朝から並んだ。
今回、ららぽーと福岡に立像ができたν(ニュー)ガンダムは、1988年に公開された劇場版「機動戦士ガンダム・逆襲のシャア」で連邦軍のエースパイロットであるアムロ・レイが設計、搭乗した機体をモチーフにしたもの。
当時18歳となった筆者にとって、単なるロボットアニメにしか感じられなかったガンダムが、実は深いヒューマンドラマだったと気づかされた作品。個人的にはこのνガンダムが最強の機体だという深い思い入れがあり、立像をひと目見たかったのが本音。
そこで、お台場にあるユニコーンガンダムの立像から福岡にあるνガンダムの立像まで往復約2,200kmのロングドライブを行った。
せっかくなのでテスト車のCX-5 XD スポーツアピアランスのボディカラーは、ガンダムのライバルであるシャア・アズナブルのモビルスーツ、サザビーにちなんで、真紅のソウルレッドクリスタルメタリックとした。
コースのほとんどを占める高速道路では、最高速度に上限を設定し、アダプティブクルーズコントロールで走行。往路は新東名高速、復路は東名高速を利用した。
大幅改良によってシャシー性能を向上させた現行型CX-5は、19インチという大径ホイールを装着していても、無駄な揺れはほとんど発生しない。路面が荒れていても剛性が向上したシャシーがしっかりと吸収してくれ、乗員はほとんど揺れを感じることはなかった。
アダプティブクルーズコントロールと同時にレーンキープアシストシステムも使用すると、アクセルやブレーキペダル操作に加えて、ハンドルの操作もサポートしてくれるので、さらに疲れにくくなる。
特筆すべきは、シートだ。今回2,000km以上を5日間で走破したが、ドライバーだけでなく助手席の乗員も腰や臀部などに全く痛みを感じることはなかった。このシートだけでも自分のクルマに付けたいと本気で思うほどの作りの良さだ。
最高出力200ps、最大トルク450Nmを発生する2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの出力はもちろん静粛性も文句なし。カタログでのWLTCモードは17.4km/Lを実現し、高速道路モード(WLTC-H)では19.5km/Lとなっている。
実走行による燃費計の数値は、新東名高速を走行した往路が17.6km/L。東名高速を利用した復路が20.4km/Lだった。
これは新東名高速と東名高速の巡行速度の差によるもの。新東名高速は静岡県内の最高速度は120km/hで3車線。対して東名高速は100km/hの2車線。新東名の平均巡行速度は110km/hぐらいで、エンジンの回転数は2,200回転だった。
一方東名の平均巡行速度は90km/h程度で、エンジンの回転数は1,800回転。この400回転の差が燃費性能にジワジワと影響を与えるのだ。CX-5XDスポーツアピアランスに搭載されているトランスミッションは6速AT。これがせめて7速ATであれば、100kmを超える巡行速度でも20km/Lを超える燃費性能を達成できるはずだ。
そして、アダプティブクルーズコントロールの追従性能はだいぶレベルアップしてきたが、ブレーキのタイミングが他社に比べて早くて強め。そして再加速が一歩遅い感じがした。それにしても、2,000km以上のロングドライブを行ってもドライバーだけでなく、乗員も疲れ知らずというCX-5のGT性能には恐れ入ったという言葉以外見つからない。
CX-60は新開発のトルコンレス8速ATを採用するものの、エンジンの排気量がアップするため、20km/Lを超える燃費性能を実現することはかなり厳しいはず。
個人的にはCX-5の2.2L直4ディーゼルターボにこのトルコンレス8速ATが搭載できれば、ボディサイズを考慮しても、国産ミドルSUVの中で無双状態ではないかと感じた。
これほどの、ポテンシャルをもつCX-5がありながら、CX-60を登場させるのであるから、期待値が高まるのは当然のことだろう。早くFRレイアウトのCX-60のステアリングを握ってみたい。
余談だが、ららぽーと福岡に訪れた時はプレオープンしていたので、νガンダムに近づいて撮影することができた。オープン後はなかなか人のいないクリーンな状態で撮影するのは難しいだろう。
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