新型クラウンクロスオーバーを雪道で走って実感!! トヨタの4WDが大進化したキッカケは…WRC!??

■雪道で349馬力…でも楽しい!!

 続いて比較的高い速度で曲がるコーナーにさしかかる。ここはDRSをリアのグリップを増す同相に制御しているようだ。駆動力配分は後輪にフルか? これまた不安感なく&たやすく曲がっていく。気がつくと徐々に平均速度が上がってきた。スピードメーターは見るヒマないため、何kmか分からないけれど、アクセルは全開だったりして。雪道で349馬力出ているのに、怖いよりも楽しい。

このサイズとこの価格とこの馬力で「ストレスなく曲がってしかも楽しい」ってすごい!!
このサイズとこの価格とこの馬力で「ストレスなく曲がってしかも楽しい」ってすごい!!

 こうなるとWRCスウェディッシュラリー見たばかりということもあり、攻めてみたくなる。コーナーの立ち上がりは全開! 全盛期のランエボやインプレッサのようにバランスを崩すことなく「曲がりながら」グイグイ車速を乗せていく。ブレーキングしながらハンドルを切ると、これまた「曲がるための左右輪制御(ACA)」を入れていて、ストレスなく曲がっていく。存分に楽しんじゃいました。

■WRCに出場するようになって大きく変わったトヨタの4WD

 続いてシステム出力234馬力の燃費重視型2500ccハイブリッドを試す。349馬力モデルで全開走行したため、こちらは最初からハイペース。後輪モーター出力を調べたら54.4馬力で、ターボ仕様と同じような前後輪の出力割合になっている。実際、走ってみるとターボ車をそのまんまマイルドにした感じ。タイム計測したらパワーが低いぶんだけ遅いだろうけれど、曲がる楽しさは変わらない。

これまでのモデルだと「ロイヤル」にあたる、比較的ゆったり乗りたいユーザー向けの2.5Lバージョンでもしっかり走ってくれた。トヨタ、進化してるなー!
これまでのモデルだと「ロイヤル」にあたる、比較的ゆったり乗りたいユーザー向けの2.5Lバージョンでもしっかり走ってくれた。トヨタ、進化してるなー!

 聞けば2500cc仕様もアクセル開度が大きい時は高速域まで駆動力を掛けているという。まったく掛けない時と、少しでも駆動力を掛けている時の安定感はまったく違う。今回の試乗会、ワインディングロードだけでなく高速域まで試せる長い直線を持つサーキット路も走れたのだけれど、100km/hプラスαでのスタビリティは驚くほど高かった。

 トヨタの4WDはWRC(世界ラリー選手権)に出場するようになって、大きく変わりましたね! 曲がるし、楽しいし、優れた安定性も持つ。先代クラウンから乗り変えたら、雪道を走るイメージがまったく変わると思います。

これまでのトヨタ、これまでのクラウンのイメージから大幅に進化。これは2023年内に発表される他のクラウンシリーズも期待大!!
これまでのトヨタ、これまでのクラウンのイメージから大幅に進化。これは2023年内に発表される他のクラウンシリーズも期待大!!

【クラウン雪上性能採点(10点満点/前が2.4Lターボ。後ろが2.5Lです)】
(1)トラクション性能9/9
(2)加速性能9/7
(3)ブレーキ性能9/9 
(4)ハンドリング性能9/9
(5)乗り心地 9/9

【画像ギャラリー】「なんちゃって」かも…なんて思ってすみません!! 新型クラウンクロスオーバーは雪道でもすごかった!!(14枚)画像ギャラリー

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