ルノーは走りだけじゃない!? 実燃費リッター29.3km!! アルカナとルーテシアのハイブリッド恐るべし

ルノーは走りだけじゃない!? 実燃費リッター29.3km!! アルカナとルーテシアのハイブリッド恐るべし

 もはやハイブリッドは日本車の独壇場と思って見渡すと、意外や意外、ルノーのE-TECHと呼ばれるハイブリッドもなかなか評判がいいと聞く。しかもエクステリアを見るとオシャレでカッコいい。日本車のハイブリッドと何が違うのか、改めてルノーアルカナとキャプチャーのE-TECHモデルに試乗してその魅力に迫ってみたい。

文/岡本幸一郎、写真/西尾タクト、ベストカーWeb編集部

■ルノーのハイブリッドは日本車よりもいい?

ノワールメタルメタリックのボディカラーにブリリアントブラックやウォームチタニウムのアクセントが入るアルカナE-TECHエンジニアード。価格は469万円
ノワールメタルメタリックのボディカラーにブリリアントブラックやウォームチタニウムのアクセントが入るアルカナE-TECHエンジニアード。価格は469万円

 2022年(1~12月)には、フランス勢でトップの常連だったライバルメーカーを抜いて日本でもっとも売れたのはルノーだった。その原動力となったのが、アルカナを皮切りにルーテシア、キャプチャーに設定されるや販売の柱になりつつあるE-TECHシリーズだ。

 E-TECHというのは、1.6Lの自然吸気エンジンと、250Nmの最大トルクを発生するメインモーター(駆動用)と 、エンジンの始動バッテリーの充電を担うHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)というサブモーターの2つのモーターを、F1由来の電子制御ドッグクラッチマルチモード AT で繋いだ独創的なハイブリッドシステムだ。

 トランスミッション、エンジン側に4速、モーターが2速のギアを持っており、ダイレクトかつスムーズなドライブフィールと低燃費が大きな特徴だ。

 システム総出力は、アルカナとキャプチャーが 143ps、ルーテシアが140psとなっている。注目の燃費は、アルカナとキャプチャーは輸入SUVでNO.1となる22.8km/Lで、さらにルーテシアは輸入車全体でNO.1の25.2km/Lを達成しているのだからたいしたものだ。

 そのアルカナとルーテシアのそれぞれのE-TECHモデルに、このほど「エンジニアード」という魅力的な新しいグレードが追加された。

 両モデルとも共通で、ブリリアントブラックの前後エンブレム、フロントグリルガーニッシュ、スキッドプレート、リアスポイラーのほか、内外装の各部にウォームチタニウムカラーのラインやステッチが効果的に使われているのが目を引く。

 アルカナでは「先進的でエレガント」、ルーテシアでは「先進的でスポーティ」とリリースにも記されているとおり、既存グレードとは少々異質の、先進感をアピールするキャラクターが与えられているようだ。

 さらに、多くの先進運転支援装備が搭載されているほか、BOSEサウンドシステム/9スピーカーが装備されている。低音域を再生する4つのウーファー、高音域を再生する4つのトゥイーター、サブウーファーのフレッシュエアスピーカーで構成されるサウンドシステムが、車内に立体的な音響空間を作り出すとのことで、好みの音楽をより楽しむことができそうだ。

次ページは : ■ボディダンパーを装着したアルカナの一体感のある走り

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