ルノーは走りだけじゃない!? 実燃費リッター29.3km!! アルカナとルーテシアのハイブリッド恐るべし

■ボディダンパーを装着したアルカナの一体感のある走り

ルノーアルカナの上質な走りには驚かされた
ルノーアルカナの上質な走りには驚かされた

 もうひとつ、今回試乗したアルカナにはオプションのCOXボディダンパーが装着されている。従来型のカングーから始まり、後にメガーヌにも設定され、今回のアルカナで3台目となる。

 COXボディダンパーは、ヤマハ発動機が開発したパフォーマンスダンパーをベースに、輸入車のチューニングブランドであるCOXが車種専用に特性を最適にチューニングしたものだ。これによりさらなる操舵安定性の向上や乗り心地の改善が期待できる。

ボディ下部を除くと見ることができるCOXボディダンパー
ボディ下部を除くと見ることができるCOXボディダンパー

 そんな追加グレードともに、もう一度改めてE-TECHシリーズを体感するというのは今回の試乗会の狙いだ。

 まずアルカナに乗り、ついでルーテシアに乗り換え、一般道や高速道路を走ったのだが、いずれもあらためてリニアなレスポンスとダイレクト感のある走りが印象的だ。スポーツモードを選択すると、より走りの輪郭がハッキリして、操る楽しさが増す。

 車速の低い一般道をごく普通に走ると、EV走行する時間がとても長いことに感心する。EV走行してバッテリーが減ると、エンジンを動かして充電し、ある程度たまったら、またEV走行する。それをくりかえしながら、もっとも効率のよい走り方をクルマのほうで判断して実践しているようだ。

 高速道路を高い車速域で走っても、条件がそろっていればEV走行が維持されることにも、改めて驚く。さすがに市街地ほどEV走行の比率が高いわけではないが、適宜エンジンを回して充電し、その電力でEV走行するのは変わらない。

 また、世にあるハイブリッド車では、高速走行になるとドライバビリティがよろしくないものが多く見受けられるところ、E-TECHはリニアなレスポンスが続くのも特徴だ。市街地~郊外で感じたドライバビリティのよさが大きく変わることはない。

 さらに、ボディダンパーを装着したアルカナは、その効果も小さくないことを体感した。幸運にもしばらく前に非装着のアルカナに乗る機会があったので、より違いがよくわかったのだが、不快な振動や揺れが小さく抑えられていて、操舵に対する動きも応答遅れが減り、より一体感のある走りを実現できている。

 心なしか静粛性も向上していて、全体的に走りが洗練されたように感じられた。効果は小さくないようだ。アルカナはSUVなので車高がやや高めなのだが、もともと重心の高そうな感覚があまりなくてよいと感じていたところ、そのよさがさらに高まったようにも感じられた。

 アルカナE-TECHエンジニアードの専用装備としては、エクステリアでは専用ブリリアントブラックフロント/リアエンブレム/フロントグリルガーニッシュ、ウォームチタニウムによるF1ブレードやサイドプロテクションモールフィニッシャー/リアバンパーフィニッシャー、専用17インチアロイホイール(ウォームチタニウムアクセント)。

インテリアにもウォームチタニウムのアクセントが入る
インテリアにもウォームチタニウムのアクセントが入る

 インテリアは外装同様、ウォームチタニウムをステアリング(ステッチ)やドアアームレストウォーム(チタニウムステッチ)、レザー&スウェード調コンビシートなどE-TECHエンジニアード専用の装備となっている。

 ルノーアルカナE-TECHエンジ二アードの価格は469万円。ホワイト系のブランペルレメタリック、ガンメタ系のグリメタルメタリック、ブラック系のノワールメタルメタリックの3色が用意されている。

アルカナE-TECHエンジ二アードのリアスタイル。随所にウォームチタニウムカラーのアクセントが入る
アルカナE-TECHエンジ二アードのリアスタイル。随所にウォームチタニウムカラーのアクセントが入る

次ページは : ■ルーテシアE-TECHエンジニアードも秀逸

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