いいクルマだったなぁ…… 「走り」にこだわったマツダ3代目プレマシー新車時試乗記プレイバック

■エコタイヤが凄い!

15インチは転がり抵抗を従来より10%低減するダンロップのエナセーブ採用。グリップもいい
15インチは転がり抵抗を従来より10%低減するダンロップのエナセーブ採用。グリップもいい

 新型プレマシーは静粛性も高い。とくにクルージング時は静かだ。直噴エンジンに多い不快な燃焼音も耳に付かなかった。また、燃費の悪化を防ぐのに効果が大きいアイドリングストップも洗練度を高めている。

 今までは意識してブレーキペダルを強く踏まないとエンジンが停止しなかったが、最新モデルは違和感なくエンジンが停止する。

 マツダ自慢の冴えたフットワークと正確なハンドリングにも磨きがかけられた。標準装着は195/65R15サイズのダンロップ・エナセーブだ。

 今までより1インチ引き下げられたが、専用タイヤを開発し、ボディやサスペンションにもメスを入れている。

 狙ったのは、タイヤの横力を効率よく引き出せ、接地荷重も増やせるセッティングだ。走り出してみると、足がしなやかに動いているのが実感できた。ロールは許すが、コーナリングしたときの動きに無駄はない。

 しっかりとした接地フィールが得られ、速いスピードのコーナリングでもしたたかな接地感と安心感がある。

 エコタイヤだが、思いのほかグリップレベルは高く、コントローラブルだ。ハンドリングと乗り心地の妥協点も高かった。

 最近は電動パワステを採用するクルマが多い。プレマシーは油圧制御のパワステだが、応答レスポンスは軽快だし、操舵の切り始めにあいまいなゾーンがない、リニアな操舵フィールはプレマシーの魅力のひとつである。後席でも乗り心地は上質だ。

 17インチタイヤ装着車にも乗ったが、こちらも意のままに操ることができた。

 軽やかなフットワークと懐の深いコーナリングを持ち味とするなど、スポーティ度は一歩上をいっている。乗り心地も思ったほど硬質ではなかったが、日常の取り回し性とバランス感覚で優位に立つのは15インチタイヤ装着車だ。

 渋滞に見舞われた横浜の街で、燃費は難なく12km/Lを記録した。高速道路を主体とした走りなら20km/Lの燃費をマークするのも夢ではないだろう。魅力的なミニバンの登場だ。

プレマシー価格。SKYACTIV搭載グレードは3タイプ。廉価版の20Cは200万円を切る設定だ。20Cと20Sは15インチ、Lパッケージは17インチタイヤ標準装備
プレマシー価格。SKYACTIV搭載グレードは3タイプ。廉価版の20Cは200万円を切る設定だ。20Cと20Sは15インチ、Lパッケージは17インチタイヤ標準装備

■マツダ 3代目プレマシー(20S-SKYACTIV)主要諸元

・全長:4585mm
・全幅:1750mm
・全高:1615mm
・ホイールベース:2750mm
・車重:1490kg
・エンジン形式:直4DOHC
・総排気量:1997cc
・最高出力:151ps/6000rpm
・最大トルク:19.4kgm/4100rpm
・JC08モード燃費:16.2km/L
・価格:220万5000円
・エコカー減税:75%減税

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

【画像ギャラリー】マツダ 3代目プレマシー 試乗の様子をギャラリーでチェック!(8枚)画像ギャラリー

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