■走りは想像以上!
ドイツで試乗したのは1.4Lターボ+7速DSG仕様のTSIハイラインで「DCC」(アダプティブシャシーコントロール。14万7000円のオプション)装着車。タイヤはダンロップSP SPORTS MAXXの225/45R17。
エンジンをかけて走り出すと低回転域から太いトルクを発生しつつもトップエンドまで気持ちよく回るエンジンフィールと静粛性の高さに感心してしまった。特にアウトバーンでの150km/hオーバーでも楽しい会話ができる静粛性にはビックリ。
「あらを探そう」という心境でドイツまできたのに逆にカウンターパンチを食らってしまった。
乗り心地についてもそう。これはDCCのコンフォートモードでの感想だが、ノーマルでも多少固めになる程度で大きな差はなく、低速域ではしなやかに動き、速度を増すにつれフラットになっていく抜群の乗り心地という印象は変わらない。
スポーツモードでレーンチェンジを行なうと足が固くなり、ステア操作に対し車体がしっかり追従するが、快適性が損なわれていない点も秀逸。気筒休止はメーターの表示を見ないかぎり、いつ切り替わっているのか、わからなかった。
100kgの軽量化により心配していたボディのガッチリ感もしっかりとあった。死角があるとすれば熟成と劇的に変わらなかったスタイリングだろうか。
■新型ゴルフVIIのポイント・価格
・エントリーモデルのTSIトレンドライン(1.2Lターボ+7速DSG)が249万円 ※価格は当時
・量販グレードのTSIコンフォートライン(1.2Lターボ+7速DSG)が269万円 ※価格は当時
・上級グレードのTSIハイライン(気筒休止システム付きの1.4Lターボ+7速DSG)が299万円 ※価格は当時
・JC08モード燃費はTSIトレンドラインとTSIコンフォートラインが21.0km/L、TSIハイラインが19.9km/L。全車エコカー減税100%対象車
・プリクラッシュブレーキシステム「フロントアシストプラス」、「ドライバー疲労検知システム」、「マルチコリジョンブレーキシステム」、「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」などの安全装備を全車標準
・開発期間を短縮し削減したコストを開発費に還元し、品質の高さや先進装備をVW車に提供するという、MQBプラットフォームを採用
・先代に比べ合計100kgの軽量化
・高張力鋼板の使用率を66%から88%に、一般的な鋼板の最大6倍もの強度を誇る熱間成形パーツを割合を6%から28%にまで拡大
・ボディサイズは先代に比べ全長は55mm長く、全幅が10mmワイド、全高が26mm低い全長4265×全幅1800×全高1460mm
■エンジンは1.2Lターボと気筒休止システム付き1.4Lターボ
・TSIトレンドライン BLUEMOTION TECHNOLOGY……1.2L直4ターボ+7速DSG、105ps/17.8kgm、JC08モード燃費21.0km/L、エコカー減税=100%減税
・TSIコンフォートライン BLUEMOTION TECHNOLOGY……1.2L直4ターボ+7速DSG、105ps/17.8kgm、JC08モード燃費21.0km/L、エコカー減税=100%減税
・TSIハイライン BLUEMOTION TECHNOLOGY……1.4L直4ターボ(気筒休止システム)+7速DSG、140ps/25.5kgm、JC08モード燃費19.9km/L、エコカー減税=100%減税
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