やったぜトライトン、祝AXCR総合優勝!!　増岡総監督の靴が効いた!?!?　やっぱ三菱車はラリーが似合うのよ【PR】

王者が来ない!!! 優勝獲得までがまさにドラマだった

　やっと迎えた最終日。LEG8である。SSひとつをこなしてゴール地点まで走り抜けるのだ。

　我々取材スタッフも最後のSSのスタートを見るべく、先回りして待ち構えることに。田口選手に小出選手もスタート地点に到着しているのに、チャヤポン選手のマシンの姿だけないのだ。

　これは素直に「大丈夫か…チャヤポン選手に一体なにが!!!」と一同が思っていたのだが、現地に少し遅れて到着した小出選手に聞くと「ラジエータートラブルで少し遅れている。サポートカーとしてサポートしたので、おそらくギリギリに到着するハズ」とコメントをもらったのが10時5分。

　SSスタートは10:14とすでに10分を切っている!!! 今か今かと待っていたところ、猛スピードで登場!! まさにオンタイムでSSのスタートをしたのだった。その後の走りはさすが!! の一言で、見事最後まで首位を守り切ったのだ。田口選手もSSで5番手のタイムをマークし総合5位に。小出選手は順調に走り抜け、総合22位と無事3台とも完走したのだった。

増岡総監督の靴に注目!! ディーラーメカも一緒に優勝へ!!!!

　筆者は今回初めてAXCRの取材に参加したのだが、タイと日本という言葉の壁はあるもののチームが一丸となってひとつの目標に向かって切磋琢磨しているのが非常に印象的であった。

　加えて、チームメカニックの中にタイの三菱ディーラーで普段サービススタッフとして勤務している3名が参加していたのだ。希望者の中から審査のもと選ばれたメンバーなのだが、彼らもチームにしっかり馴染んでいるうえ、率先してサポートしていたのだった。

　「昔からラリー、とくに三菱が憧れでこの場にいれて嬉しい」とコメントをしてくれたのも、長らく三菱ファンの筆者からすれば涙モノ!! 

　三菱自動車タイランドのメンバーいわく「AXCRにメカとして帯同できることを知って、就職する人も増えつつあります」と語るほど、AXCRで活躍するチーム三菱ラリーアートは見事な存在感を示しているのだ。言葉の問題はあるにせよ、日本のディーラーメカニックの方々も参加する機会がある可能性も。

　トライトンはトヨタ ハイラックスやいすゞ D-MAXといったライバル勢よりも排気量の小さなエンジンで戦いを続けている。絶対的なパワーでは叶わないシーンもあるが、増岡総監督曰く「トータル性能で勝負。特にコーナーやギャップの多いAXCRというステージで勝てる仕上がりになっています!!」とも。パワーという面では不利ではあるものの、先の通りチームの結束力とマシンそのものの実力。そして何よりドライバー陣がいるからこそ優勝を勝ち取れたのである。

　ちなみに個人的に「あの増岡さんも我々と同じようなことを!!」というシーンがあった。じつは2022年にAXCRに挑戦して以来ずっと同じ靴で現地に来ていたという。それは初参戦で初優勝を獲得したことから願をかけていたのだ。

　ところが「二度目の優勝!! という次のステップに進むべく、今回は新品にしました」と増岡浩総監督。そう、今回は靴を新調してタイにやってきていたのだ。

　優勝後にこのことを再び聞いてみると「願掛けが実りました!! 来年はもっとマシンはじめドライバー陣やメカニックスタッフも磨き上げてさらに早くなって帰ってきます!!」と語るほど。

　増岡総監督は早くも来年に向けて考えはじめているのだ。イケるぞトライトン!! がんばれチーム三菱ラリーアート!!!!!