スズキハスラーが売れ続けています。ハスラーは2014年1月に「軽ワゴン」と「SUV」を融合させた新しいコンセプトの軽自動車として登場。大ヒットモデルとなり売れ続けたまま、2020年1月に現行型(2代目)へとフルモデルチェンジ。登場から1年半たったいまでも売れ続けています。
なぜハスラーは売れ続けているのか。どれくらいの実力があって、どこがそんなに魅力的なのか。モータージャーナリストの竹岡圭さんとともに、忖度なしでチェックしてみました。【PR】
文/竹岡圭
写真/中里慎一郎、SUZUKI
動画/倉田篤史、奥野大志
■「指名買いする軽自動車」として人気を確立
「スズキハスラーとかけまして、ティラミスと解きます。そのココロは、どちらも業界の革命児でしょう~!」…って、ティラミスに入るのは、パンケーキでもマカロンでもいいのですが、ナタデココではダメなんです。
その理由は、ティラミス、パンケーキ、マカロンは、革命的な一大ブームを巻き起こしたまま、人気者として定着したから。同じくハスラーも、軽自動車界に「指名買い」という革命を巻き起こし、そのままばく進し続けている大ヒットモデルなのです。
2014年に登場した初代ハスラーは、生活の足として実用性や利便性を重視しての軽という選択ではなく、軽や登録車という枠を超えて「ハスラーが欲しい!」と指名買いされるほどの大人気車種となりまして、2世代目もその人気をしっかりと保っています。
データ的に見ますと、2021年1~8月累計販売台数 61102台(前年同期比116.1%、月販平均7637.7台、軽で累計5位!)。ちなみに、2020年の年間販売台数 は80114台だそうなので、コロナ禍の影響を超えたすばらしい人気ぶりですよね。
というわけで今回は、スズキハスラーの人気の理由は、果たしてどこにあるのか。ワタクシなりに分析してみたいと思います~♪

■カワイイだけじゃなく実力も本格派
まず人気の理由その1。とにかくカッコよくカワイイデザイン!
「クルマの購入動機は見た目が8割」というのは、私がこのお仕事を始めてからずっと言い続けている格言?! なんですけど、四角いボディにまぁるいお目目というのは、甘すぎない程度のかわいらしさがあり、生き物っぽく愛着が生まれやすい、絶妙なフレンドリーデザインだと思うのです。
特に軽自動車は、あらゆる分野のクルマの中でも、毎日を共にする相棒感が強いカテゴリーですよね。ということで、ここでまた、私の格言!? その2が登場するわけですが(笑)、「心通わせられるものには愛冠がつく」。つまりクルマには「愛車」と愛がつけられる。だからこそ、軽自動車には愛着感が非常に大切。この点ハスラーは満点なんです♪
そして、実は見た目だけではありません。機能性とデザイン性が融合しているところがスゴイ。ハスラーはSUVにカテゴライズされるのですが、180mmの最低地上高を持ち、アプローチアングル29°、デパーチャーアングル50°と、かなりの本格派。何を隠そう、カッコだけの街乗りSUVだと、このアングル角の数値を発表しないモデルも多いので、これは自信の証拠なんですよね。
また、4WDを選べば3つのモード(スノーモード、グリップコントロール、ヒルディセントコントロール)が追加され、SUVらしい「遊べる用途」を支援します。見かけだけじゃなくて走破性も高い。アウトドアでも大活躍。本格派なんですね。
この自信と実力を持ってタフなところに行けるからこそ、枝葉などが引っかかりにくいスクエアなカタチを持ち、バンパー下部やタイヤハウスは傷が目立ちにくく、万が一の時でも対処しやすい樹脂製を採用しているというわけなんですよ。カワイイだけじゃなく、しっかり意味を持ったデザインだからこそ、老若男女多くの方に求められているのではないか。さらに、さまざまな趣味に応えられるよう、アースカラーからポップカラーと多様なボディカラー、さらに塗り方もワントーンからツートンまで揃っているので、幅広い方に愛着を持って選んでいただけているのではないかと、ワタクシ思っている次第です。
さらに、ルーフレールや専用のメッキフロントグリル、「HUSTLER」アルファベットエンブレムなどが採用された特別仕様車「J STYLE」が、先代に引き続き大人気なのも、より自分だけの1台が欲しいというニーズの表れだと思うんですよね。まさに愛車です。
■室内の使い勝手で車中泊だって余裕しゃくしゃく
続いて人気の理由その2。
快適性と機能性が融合した居住空間です。ハスラーの特徴をわかりやすく説明するため、王道を覆して後部座席空間から始めますが、とにかく快適性が高い。
昔からスズキの軽自動車は、後部座席が5:5分割でスライドするものがほとんどなのですが、まず乗員MAXにすると、両手を前に伸ばしても前席の背もたれにはるかに届かないくらい広い。しかも着座位置に、前席よりも一段高くなるシアターレイアウト方式が採られているので、見晴らしがいい。これ、外から見るより座ってもらった方が、驚くこと間違いナシなほどの広々感があります。
続いて、荷室MAXにしましょう。SUVって意外と荷物が積めないと言われるのですが、目を見張るほどの容量を確保できます。しかもその容量調整がラゲッジルーム側からできるので、いざ荷物を積もうとしたら入らなかった~、なんていうシーンでも、いちいち前方に回り込まずともそのまま操作して積むことができる優れものなんですよね。
さらに後部座席の背もたれを前倒しすると、完全なフラットスペースが登場。しかも広い! しかも背もたれの裏側も含めすべてが、汚れや水分をふき取りやすいワイパブル仕様になっている! 少々汚れているものを気にせず積んでも、あとでお掃除簡単なのはSUVだからこそ特に嬉しいですよね。ちなみに助手席背もたれも前倒しできますから、車中泊だって余裕しゃくしゃく。そんな車中泊時にも、ゴミ袋下げたり、飲み物置いたりと、助手席背もたれのテーブルは大活躍してくれそうです。
■なんだかウキウキワクワクしながら遠出したくなる
さて、いよいよ人気の理由その3。
運動性能に参りましょう。発進前にまずはドライビングポジション。身長約160cmの私でも、しっかりとポジションが取れるというか、もっともっと小柄な方でもOKというくらいの余裕があります。メーター上部もフラットになったので、小柄な方は先代よりももっと視界の確保がしやすいかもしれませんね。
そして、これはクルマにとって、いちばんの大切な効能かもしれません。ハスラーってなんだかウキウキワクワクしながら遠出したくなる、エナジードリンク効果を持っているんですよ~。これは運転中ずっと眺めることになる、インテリアデザインもそのひとつかもしれませんね。ボディカラーに合わせて設定された差し色がビタミン剤のごとく上手に効いていて、なんだか笑顔にさせてくれるんです。あっそうそう! インパネのいちばん左側のボックスは蓋を開けるとテーブルになります。クルマって意外と平らなところがないので、とっても便利なんですよね。
さぁて、前置きが長くなりましたが、エンジンを掛けましょう。すると、大画面センターディスプレイに、クルマの周りの様子をグルリと一周映し出してくれます。運転席から見えないとこに障害物があったり、ショッピングモールの駐車場なんかで小さな子がしゃがんでいたりすると大変ですから、これは素晴らしい機能です。ちなみにこの大画面ディスプレイナビゲーションシステムは、検索は早いし、スマホも繋がるし、テレビも見れちゃうしと、至れり尽くせりでございました。
と、またまた話が逸れましたが、発進直前に障害物をディスプレイで確認した後、アクセルペダルに足を乗せると、グイッとペダルを踏み込まなくてもジワリと適度な感覚で発進してくれます。ハスラーは全車マイルドハイブリッドモデルなので、今回のNA×2WDでも、想像以上にパワフル。
今回、高速巡行でも床までアクセルペダルを踏み込むシーンは一度もなかったのには、ちょっと驚かされました。もちろん、これがターボモデルだったらより力強いのは言うまでもないですし、全車速での追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線逸脱抑制機能も付いてきます。4WDだったら荒れた路面はもちろん、雨の日の安定感もさらに増します。最近はゲリラ豪雨なんていうシーンも多いですし、雨の日こそクルマでお出かけしたかったりしますから、個人的にはターボ×4WDモデルがオススメだったりしますが、より燃費にこだわるという方には、2WD推しかな~。
ハンドリングはハッキリ言って文句ナシです。スズキのクルマは、ハンドルを切ったらスッとクルマがリニアに動いてくれるのが特徴のひとつだと思っているのですが、ハスラーのハンドリングもしっかりテイスト。グニャグニャした感じがないので、安心して適格なハンドル操作がお約束できます。
実は、最低地上高と全高が高いSUVは、当然重心高も高くなりがち。さらに軽自動車は全幅の規定があるのでトレッド幅も限られるため、安定感を出すのは難しいはずなんです。そんな中ハスラーは、つま先立ちした感じや、重心高の高さを感じないので、フラフラした感じもない。高速道路の車線変更や、ランプウェイのカーブでもヒヤリとすることがないので、安心して遠くへお出かけできると思います。
これだけの実力があって、そのうえ安全装備もばっちり。夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」に加えて、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能を装備。さらに、後退時ブレーキサポートと後方誤発進抑制機能、一時停止標識の認識を追加した標識認識機能も採用しています。
ちなみに、後部座席も静粛性も高く、前後席の会話でも聞き返すことがないくらい静かなので、まったくの疲れ知らず。乗り心地もなかなかの高レベルでした。背もたれを倒すとフラットスペースが生み出せるシートは、クッションが薄かったり、座面形状がイマヒトツなものが多いのですが、ハスラーの場合クッションストロークがたっぷり取られているので座り心地も大満足。
景色も乗り心地もすこぶるよろしく、今回ご同行していただいた、実はクルマ酔いしやすいという編集長T氏もまったく酔わずに、楽しいドライブがご提供できたことをご報告しておきましょう(笑)。
■「語りたくなる」が最大の魅力
あれ? 気が付いたら、ずいぶんと長々書いちゃってますが、ハスラーって、ご紹介したいところが本当にたくさんあるんですよ。自信を持ってみんなにオススメできること、これがスズキハスラーの最大の人気の秘密なのかもしれませんね。
というわけで、まだまだ人気が続くこと間違いなしのハスラーですが、最後にひとつ。スズキハスラーとかけまして、アイスクリームと解きます。そのココロは、どちらもアツければアツいほど人気になるでしょう~! お後がよろしいようで。
続きはご自分の目で、実際に確かめてみてくださいね♪
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