■コーナーが超気持ちいい!! AE86の醍醐味をフルに引き出すタイヤ
では走りはどうだろう? ワインディングロードに出ていくつかのコーナーを抜けるうちに込み上げてきたのは、昔を思い出すような不思議な感覚だった。
グリップ限界は際立って高いわけではないが、手応えは、まさにスポーツタイヤのそれ。
操舵していって旋回グリップが立ち上がってくる辺りの曖昧さの無いカチッとした感触は、ショルダー剛性の高さを感じさせるし、コーナリング中もヨレなどを感じさせることはなく、セミスリック部分が大きく寄与しているだろう強靭なブロック剛性を強く意識させる。
そしてコーナーからの立ち上がりでは、アクセルを踏み込むとリアからグッと押される感覚が頼もしく伝わってきた。高いグリップ力とケース剛性が生み出す縦方向の強いトラクションが、FRの走りの醍醐味をフルに引き出しているのだ。
実は表筑波スカイラインは、聖地となる以前からの馴染みの道である。
そんな舞台で試した「ADVAN HF Type D」は、まさにストリート用として適度なグリップ力とスポーツタイヤらしい手応えのバランスが良く、それがクルマとの対話感あるいは一体感に繋がっていた。
絶対的な速さが欲しいなら選択肢は他にもある。操る楽しさが欲しいからこそのハチロクだ、「ADVAN HF Type D」はそんな旨味を引き出すための、まさにベストチョイス。年月を経て、ようやく履けるようになったADVANとは、きっと長い付き合いになるだろう。
【画像ギャラリー】AE86が似合いすぎるぜ!! イニD聖地とピッタリなスプリンタートレノを写真で(23枚)画像ギャラリー























コメント
コメントの使い方