■林道でマッド性能を体感!! 舗装路でのよさもいいぞ
フル装備の2台が一般道から林道へ向かう。日本の狭い林道はまさにジムニーサイズのクルマしか通れず、このクルマの存在意義をあらためて思い知るところ。
ランドクルーザーやパジェロなど世界に誇る4WDが日本にはある。でも、やっぱり、日本の林道には大きすぎるなと。ジムニーたちは車幅も気にせずズンズンと林道を登っていく。
撮影日は梅雨時期ということもあり路面は湿潤状態。土は部分的にぬかるんでおり、人間が歩けばツルっと足を滑らせてしまいそうだ。
見ている限り地面を「ガシッ」と掴んでおり、空転するようなそぶりも見せない。
そもそものクルマとドライバーのポテンシャルは高いのだが、そこにGEOLANDAR M/T G003が底上げしているイメージだろう。
マッドテレーンの大きなブロックが地面の土をまさに「掴む」感じ。この安心感だけでもこのタイヤを選択する意味があるかもしれない。
林道の終点は屋久島のような雰囲気(行ったことはないけど)。森林浴に最適な秘境だろう。場所はオフローダーのヒミツ。
そうそう、マッドテレインのタイヤで気になるのがロードノイズだ。このタイヤのように大きなパターンだと「ゴォーーー」という音が舗装路では気になることが多い。
担当の旧型ジムニーのようにラジオも聞こえない騒々しいクルマなら問題ないが、新型ジムニーは静粛性も圧倒的にいい。オーナーに率直な感想を聞いてみた。
「マッドテレーンのタイヤってすごく音がうるさくて。移動する際はいくらジムニーでも舗装路がほとんどを占めるので静粛性はどうかな、と思っていたんです。でもG003は昔のその手のタイヤと考えれば随分と静かになりました。時代は変わりましたね(笑)」。
Mさんはそう語ってくれた。ひと昔前のジムニーと異なり100km/hで高速道路を走れるし、オーディオも助手席との会話も楽しめるJB64。
静かな現行ジムニーには、マッドテレインのタイヤにも静粛性が求められるようだ。
■BBQ会場へ向けて岩がゴロゴロのガレ場へアタック!!
林道散策を終えて時間は午前11:30。ランチはバーベキューということで川原のバーベキュースペースへ移動する。
このスポット、広い川原なのだが足元にこぶし大の石や岩がゴロゴロ転がるいわゆる「ガレ場」なのだ。
ガレ場は川から流れてきた石や岩が何層にも堆積しており、表層部の石の下もずっと石が敷き詰められている。
つまり重いクルマが岩の上にのれば必然と「ガラガラガラ」と岩が動く不安定な地形だ。
いくらジムニーでも、そしてGEOLANDAR M/T G003でも岩の動きを止めることはできない。どうやっても滑るのだが、大事なのは動き始めのトラクションをしっかりと確保できること。地面を蹴る力を確保できれば不安定な路面からの脱出も可能だ。
慣れている2人のジムニストは平気な顔でジムニーを操っているが、なかなか手ごわい地形。ややスリップをしながらも前へ前へとジムニーを進ませる。うーん、大変なバーベキューになりそうだ。
やっとの思いでバーベキュースペースへ到着。アウトドアにも慣れ親しんでいる二人だけに、手際よく炭に火をつけてくれた。
いつも豪快に肉を焼くバーベキューが定番。今回も肉に野菜に豪快に並べる。でも気付けばバーベキューの炎越しに愛車談義に華が咲く。
「あそこの林道はもう閉鎖されちゃった」とか「やっぱりデフを入れるべきだよね」とか、バーベキューそっちのけで会話が続く。
オフローダーにとっての幸せな時間って実は「アウトドアでクルマを語らう」なのかもしれない。
ジオランダー M/T G003でかけがえのないアウトドア時間を過ごしませんか?
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