■大画面、高画質、時代のニーズをしっかりキャッチ
もはやカーナビのスタンダートとしてのポジションを確保した「楽ナビ」ではあるが、ライフスタイルの変化や時代に合わせてたづなを緩めることなく新提案を行ってきた。
特に2013年にはユーザーから要望の高かった200mmワイドメインユニットを発売、2014年にはこちらも待望の大画面モデルを発売した。またUIに関してもサイバーナビで高評価を得た「スマートコマンダー」を楽ナビ用に新設計して搭載した。
そして大画面化のトレンドに合わせるように2019年4月には従来比2.4倍の高解像度を誇る「HDパネル」を搭載。これにより地図画面自体もフルモデルチェンジを行い、カロッツェリア史上最高画質を達成した。
HDパネルの採用はインパクトが大きく、ひと目見るだけでその進化を感じ取る事が出来た点は大きい。また大画面モデルだけではなく、7V型モデルもHD化するなどエントリーユーザーに対してもしっかりフォローしている点は好感が持てる。
■次の時代を見据え「楽ナビ」は進化を続ける
そして2023年1月、「楽ナビ」は新たなステージに立つことになる。それが「楽ナビ」として初めて本格的にオンラインに対応したことだ。
キーワードは「通信」。すでにサイバーナビや大ヒットモデルとなった車載Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」でカロッツェリアはNTTドコモの回線網を活用した「docomo in Car Connect」を展開しているが、これが遂に「楽ナビ」にも採用された。
専用のネットワークスティックを楽ナビに接続するだけで「自動地図更新」や「スマートループ渋滞情報」といったオンライン機能で使うことができる。
さらに「docomo in Car Connect」に申し込めば、車内に通信し放題のWi-Fi環境を構築、スマホやタブレット、また携帯用ゲーム機と接続することで、通信量を気にすることなく楽しむことができる。
元々、カロッツェリアは通信に関しては市販カーナビの世界ではどこよりも先んじて市場展開を行ってきたが「楽ナビ」にこれらを搭載することで爆発的と言っても良いほどに機能が拡大した。
UIに関しても新たに「Doメニュー」を採用。「お出かけからお帰り」まで使用頻度の高い機能をまとめることで「ダイレクト周辺検索」「ショートカットキー」なども利用可能、そして前述したネットワーク化により「お出かけ検索(オンライン)」が使い勝手の良さをさらに拡大させる。
特に施設情報などはインターネットに接続することで最新の情報が入手可能。また思いついたキーワードからも検索できるなど、従来以上の使いやすさを誇る。
2023年9月には累計出荷台数650万台を達成した「楽ナビ」。25年の長きに亘り、ベストセラーかつロングセラーでいることは賞賛すべきことであるが、まだその歩みは止まることはないだろう。
最新モデルには現在カーナビに求められる機能をフルに搭載しているが、これからも「高性能」と「使いやすさ」を極め続けて欲しいと感じているのは筆者だけではないはずである。


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