タダノはこのほど、通信工事向け高所作業車「AT-121TTE」をバッテリーEVトラックに架装した、電動高所作業車の試験を完了したと発表した。同社のフル電動建機/特装車ブランドである『EVOLT(エボルト)』を冠して国内市場に投入する。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/タダノ
1時間作業で53km走行
この電動高所作業車は、通信工事用のバケット作業高12m級高所作業車として生産・販売中の「スカイボーイAT-121TTE」を、通常のディーゼル車ではなく、小型BEVトラックに架装したもの。
走行時はもちろん、高所作業用の架装物を動かす油圧も電力で発生させるため、作業時のCO2排出がゼロとなり、騒音も65デシベルとディーゼル車(71デシベル)に対して大幅に静かになる。
詳細は未発表だが、バケットの積載荷重200kgまたは2名、最大地上高12.1m、最大作業半径9.9mというスペックは、通常のAT-121TTEと同一である。
ベースシャシーはディーゼル車と同クラスの小型BEVトラック。急速充電(CHAdeMO方式)と普通充電(AC充電器・J1772方式)の双方に対応し、充電にかかる時間は急速充電が約50分(充電器出力50kW時)または約40分(同70kW時)、普通充電は約8時間(充電器出力6kW時)となる。
満充電時において、高所作業装置を1時間稼働(1時間の通信工事で作業装置を作動させた場合)した際の航続距離は約53km。なお、走行のみの航続距離は約60km、高所作業のみの稼働時間は約8時間という。
エボルト・ブランドで国内展開
クレーン、高所作業車、車載車などの開発・生産を行なっている同社では、以前からそれらの電動化に取り組んでおり、2023年12月に世界初のフル電動ラフテレーンクレーン「エボルトeGR-250N」(最大吊上性能25トン・最大作業半径34m・最大地上揚呈44.2m)を日本で発売、翌2024年11月には北米市場で同じく「エボルトeGR-1000XLL-1」(最大吊上性能100USトン・最大作業半径57.9m・最大地上揚呈68.3m)を投入している。
今回の電動高所作業車についても、エボルト・ブランドを冠して市販する予定で、シリーズ3機種目となる。
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