いすゞ自動車は3月31日、コネクテッド技術を活用した高度純正整備「PREISM(プレイズム)」の故障予兆検知機能を強化し、4月1日から対象部品を拡大すると発表した。
トラックの路上故障の約7割は、エンジンやトランスミッション、DPD(DPF)などの主要部品に起因するとされる。今回の機能拡張は、これらのトラブル予防を強化し、さらなる車両のダウンタイム削減を狙ったものだ。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/いすゞ自動車・フルロード編集部
コネクテッドデータで故障を「予兆」する整備
「PREISM」は、車両のコンディションを24時間365日モニタリングし、故障の兆候を検知して整備を提案する高度純正整備サービスである。
適切なタイミングでピンポイントに整備を行なう「予兆整備」により、従来の予防整備のような不要な部品交換を減らし、ランニングコストの抑制が可能となる。また、入庫時期を法令点検や車検と合わせやすいことも特徴で、車両の安定稼働に貢献する。
現在、いすゞは国内で販売するすべてのトラック(一部バス)に通信機能を標準装備しており、約44万台のトラック・バスの車両データを商用車情報基盤「GATEX」に集約。これらのビッグデータは、運行管理サービス「MIMAMORI」や稼働サポートサービス「PREISM」に活用されている。
今回、この蓄積されたデータを分析し、効果が確認された4つの部品を予兆検知機能の対象に追加した。いすゞは対象部品の拡大により、突発的な路上故障を約7%低減できると試算している。
予兆検知機能に追加された4つの部品
◼ DPDアッシュ堆積
排出ガス低減装置であるDPDフィルターのアッシュ(灰分=エンジンオイルや添加剤の燃え残り)の堆積状況を把握する。
◼ マニュアルトランスミッション・クラッチディスク
クラッチディスクの早期摩耗や、トランスミッション故障につながる運転操作を検知する。
◼ バッテリー
エンジン始動や電装系に使用する鉛バッテリーの劣化状況を把握する。
◼ EGR
排出ガス再循環装置「EGR(Exhaust Gas Recirculation)」内部の煤の堆積状況を把握する。




