悪条件でもAI補正で高精度な計量を実現!
自重計機能付き積載量計は現場ではどのように使われているのか? その実態を探るため、今回編集部は京都市伏見区にあるチョウビ工業・伏見工場の協力を得て土砂積み込みのデモンストレーションを特別に取材させてもらった。
伏見工場に到着したヨシケンの超軽量ダンプは、台貫に乗って積載量が「0トン」であることを確認。積み込みはホイールローダーのオペレーターが行なう。ある程度積んだところで計量姿勢をとり、運転室内表示器の計量ボタンを操作すると、運転室内表示器と外部表示器に現在の積載量が表示される。表示は0.1トン刻みだ。
計量結果は8.6トン。その後台貫で再計量した結果は8.75トン。誤差は約1.7%だった。1%以内に収まらなかったのは、積み荷が平らではなく、やや後方に偏積載気味だったのが原因と考えられるが、従来の自重計では誤差1.5〜2トンが当たり前のなかで、わずか0.15トン(150kg)の誤差はかなり優秀だろう。
今回の取材では実際に自重計機能付き積載量計に乗務するドライバーさんにもお話を伺ったが、積載量計は各現場で積み込みを行なう油圧ショベルやホイールローダーのオペレーターからも「今どれぐらい積んでいるか、わかりやすいので便利!」と好評という。
吉廣社長は「一般的な建設発生土は『1回いくら』で運賃が決まりますが、汚染土壌は『トンいくら』が基本です。自重計機能付き積載量計は積載量がリアルタイムでわかるので、油圧ショベルのオペレーターさんは過積載を心配しなくていいし、弊社もダンプの積載能力を最大限活用できます。
仮に今までより1割多く積めるとしたら、運行台数も1割減らせるし、工期も1割短縮でき、近隣住民の方にも喜んでもらえる。まさに現場、荷主、運送会社、地元の『四方よし』です」と語る。低コストで高精度な計量ができる積載量計は、法令遵守や積載効率が求められる今の時代にマストな装備と言えるかもしれない。
積載量計と相性がいいエアーコントロール式ダンプレバーとは?

今回ヨシケンが導入した超軽量ダンプには「エアーコントロール式ダンプレバー」が装着されていた。エアーコントロール式ダンプレバーは、従来のワイヤー式ダンプレバーの操作をエアーで行なうもの。最大の特徴は、ダンプアップを途中で止める「中立」ポジションが備わる点だ。
従来のワイヤー式は「上げる」「下げる」のみで、途中で止めるにはMT車ではクラッチペダルを踏むが、クラッチペダルのないAMT車ではPTOスイッチをOFFにする必要がある。しかしPTOスイッチで操作する場合はタイムラグがあり、操作性はあまり良くないのが現状という。
一方、エアーコントロール式は中立ポジションが用意されているため、操作に慣れていない若手ドライバーでも安全に荷台を途中で止めることが可能。積載量計では計量時に荷台を5cm持ち上げる計量姿勢をとる必要があるが、その操作も楽に行なえるため相性がいいというわけだ。
ヨシケンの超軽量ダンプはクラッチペダルのないAMT車だが、エアーコントロール式ダンプレバーにより簡単に計量姿勢をとることが可能。今後ダンプでもAMT車が増加すると思われ、積載量計の普及に合わせてエアーコントロール式ダンプレバーへの注目度も高まっていきそうだ。
【画像ギャラリー】エアーコントロール式ダンプレバーにも注目! 新明和工業の「自重計機能付き積載量計」のディティールをチェック!(12枚)画像ギャラリー











