高速道路で初!! 東名・足柄SA(下り)にイワタニの水素ステーションがオープン

高速道路で初!! 東名・足柄SA(下り)にイワタニの水素ステーションがオープン

 NEXCO中日本が運営する足柄SA(下り)に水素ステーションがオープンする。高速道路のサービスエリアに水素ステーションができるのは全国で初となる。

文/フルロード編集部、写真/NEXCO中日本、岩谷産業、写真AC(トビラ写真)、フルロード編集部

足柄SAに配備されるイワタニの水素ステーション

足柄SAにオープンするイワタニの水素ステーションのイメージ。大きなタンクは液化水素貯槽。液化水素は通常の圧縮水素よりも大量輸送、大量貯蔵に優れる
足柄SAにオープンするイワタニの水素ステーションのイメージ。大きなタンクは液化水素貯槽。液化水素は通常の圧縮水素よりも大量輸送、大量貯蔵に優れる

 NEXCO中日本と中日本エクシス、岩谷産業が、東名高速道路・足柄サービスエリア(下り)で整備を進めている水素ステーションが2023年9月15日14時にオープンする。

 今回開設されるのは水素製造装置を持たないオフサイト型とよばれる水素ステーションで、水素製造工場からコンテナやローリーで運搬された液化水素を貯蔵して提供するタイプのものだ。

 イワタニは液化水素ではシェア100%のメーカーで、通常の圧縮水素よりも高密度に貯蔵・運搬することができる。

 その供給能力は300N㎥/hとなり、一時間あたりに換算すると大型商用車で1台、乗用車で6台ほどの充填能力を有する中型規模の水素ステーションとなっている。

 同じ環境対応車であるBEVの充電時間に比べ、充填時間が短いFCVは大型トラックでの運用が本命視される。

 FCトラック自体はまだ量産化にいたっていないが、トヨタ・日野が開発を進める大型FCトラックは物流会社での実用供試がすでに始まっており、実用化までそう遠くはない。

ネクストロジスティックジャパンがアサヒグループと協力して行なっている大型FCトラックの実証実験
ネクストロジスティックジャパンがアサヒグループと協力して行なっている大型FCトラックの実証実験

 いっぽうでガソリンスタンドは全国で3万近く運営されているのに対し、水素ステーションは全国でまだ160カ所ほど。このうち大型車にも対応できる水素ステーションはさらに少なく、インフラの拡大は課題である。

 また大型トラックは高速道路が主戦場であり、これからFCトラックが普及するためには高速道路のSA等への水素ステーションの拡充は必須だろう。

 NEXCO中日本では今回設置する足柄SA(下り)の水素ステーションの利用状況や、FCVの普及状況などを踏まえ、さらなる高速道路施設への展開を検討していくとしている。

■水素ステーションの概要
名  称: イワタニ水素ステーション 足柄SA
事 業 者 : 岩谷産業株式会社
営業時間: 8時~20時
敷地面積: 約1,000㎡
供給方式: 液化水素貯蔵(オフサイト型)
供給能力: 平均300N㎥/h
充填圧力: 82MPa(メガパスカル)
充填口数: 2口(2カ所)
所 在 地 : 東名 足柄SA(下り)

【画像ギャラリー】東名・足柄SA(下り)にオープンするイワタニの水素ステーション(4枚)画像ギャラリー

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