「スワップボディ」で運行時間を30%短縮!? デンソーなど7社が2024年問題解決へ実証実験

実証結果について

「スワップボディ」で運行時間を30%短縮!? デンソーなど7社が2024年問題解決へ実証実験
「荷待ち」はトラックドライバーの拘束時間が長くなる要因の一つ

 今回の実証実験を通じて各社は、スワップボディコンテナを活用した中継輸送の効果を次のように見込んでいる。

 なお、いずれも2024年4月から適用を開始する「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」を順守しながら、ドライバーが中継輸送をせずに、関東・関西間を往復する場合のドライバー数・所要時間・CO2排出量と比較した試算となっている。

人手不足、長時間労働について

・SLOCを活用しない場合に比べ、ドライバー数を12名から7名に削減でき、人手不足解消に貢献

・運行にかかる所要時間が、最大約30%削減(大阪府吹田市~神奈川県横浜市において、17時間から12時間17分に)され、ドライバーの労働時間削減に貢献

環境負荷について

・運行にかかる所要時間が削減されることで、CO2排出量を855トンから461トンに削減(46%減)

運用について

・荷主企業5社と運送協力会社6社による1日6便の運行スケジュールを、ほぼ計画通り実施できることを確認(実証実験の参加企業のほかに運送会社としてアートバンライン、遠州トラック、高伸物流、トランコム、フジトランスポート、優輪商事が協力した)。

・使いやすいUI(ユーザーインターフェイス)を取り入れた、デンソー開発によるコンテナ管理システムを導入し、中継地点に複数台のコンテナが置かれた場合でも、ドライバーによるコンテナの脱着オペレーションがスムーズに行なわれたことを確認

・複数荷主による貨物の混載について、荷主間の役割分担・責任区分を明確にし、輸送することができた

 こうしたことから各社は、ドライバー数やドライバーの労働時間、CO2排出量の低減に貢献するスワップボディコンテナによるSLOCは、物流の2024年問題解決に有効な手段であると結論付けた。

【画像ギャラリー】デンソーが提唱するSLOCとスワップボディ(7枚)画像ギャラリー

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