違反点数が比較的少ない違反であっても、短期間に何度も繰り返してしまうと、点数の累積によって免停となってしまう可能性も。前歴がある場合は免停となってしまう点数の基準がより厳しくなるため、最悪の場合、免許取り消し処分となってしまうこともありうる
5年以上無事故無違反を継続している優良ドライバーの証であるゴールド免許。過去の違反による累積点数はもちろん0点ではあるものの、飲酒運転や酒気帯びでの違反をすれば、一発で免許取り消しとなってしまうこともあるので気をつけたい
昨今問題となっている「あおり運転」を取り締まるため、令和2年(2020年)6月に創設されたのが「妨害運転罪」。通行妨害を目的に、極端に車間距離を詰める、急な進路変更をする、危険な追い越しといった運転をすれば、違反点数25点以上が科され、即免許取り消しとなる
運転中に携帯電話などを操作する「ながら運転」は、令和元年(2019年)12月に厳罰化され、それが原因で事故を起こせば、違反点数6点が科されて即免停の対象に。さらに酒気帯びが重なると、通常は3点である保持や通話であっても、免許取り消しとなってしまう
忘年会や新年会シーズンに多くなる飲酒運転。酒気帯び運転も含めて一発で免許取り消しとなってしまうのはもちろん、悲惨な死亡事故にもつながる危険もあり、深酒をした翌日などは市販のアルコールチェッカーで自身の状態を確認し、基準値以下でも運転は止めるべきだ
前を走るクルマを威嚇するため、クラクションを鳴らす行為は「警音器使用制限違反」となる場合も。執拗に鳴らせば「あおり運転」と判断されることもあり、「妨害運転罪」として検挙されれば免許取り消しとなってしまう可能性すらある
急いでいるとついついやってしまいがちなスピード違反。通常であればもっとも重い50km/h以上オーバーであっても免停90日が上限だが、前歴がある場合や酒気帯びなどの条件が加われば、一発で免許が取り消されてしまうことも
失効などによって免許を再取得した場合、失効から6カ月以内であれば初心者マークを掲示する必要がないが、免許取り消しの場合は欠格期間が最短でも1年間設けられるため、その後取得した免許でクルマを運転する際には、初心者マークを必ずつける必要がある
やむを得ない理由もなく免許の更新を忘れてしまう「うっかり失効」では、失効から6カ月以内であれば適性試験でのみ免許の再交付が受けられ、それを超えても1年以内であれば再取得時の仮免許の学科・技能の試験が免除される。いっぽう免許取り消しの場合は、そうした救済処置はいっさいない