1984年登場の[アスカ]にビックリ!! 普通じゃない5MT搭載!? トヨタといすゞの[渾身技術]たち

1984年登場の[アスカ]にビックリ!! 普通じゃない5MT搭載!? トヨタといすゞの[渾身技術]たち

 自動車開発はいつの時代もメーカーの向上心の上に成り立っている。より良いものを作ろうと奮闘する開発陣には頭が下がる。しかし、そんな入魂の技術が進歩・発展していくかは別の話。ここではトヨタ&いすゞの「渾身の技術」をご紹介する。

※本稿は2025年2月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ、いすゞ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年3月26日号

1991年登場のレビン/トレノに搭載された1.6L・5バルブエンジンは160psを発揮した。肝いり度:★★★★☆ エポックメイク度:★★★☆☆ 消えて残念度:★★★☆☆
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トヨタ/5バルブエンジン

1991年登場のレビン/トレノに搭載された1.6L・5バルブエンジンは160psを発揮した。肝いり度:★★★★☆ エポックメイク度:★★★☆☆ 消えて残念度:★★★☆☆
1991年登場のレビン/トレノに搭載された1.6L・5バルブエンジンは160psを発揮した。肝いり度:★★★★☆ エポックメイク度:★★★☆☆ 消えて残念度:★★★☆☆

 吸排気バルブの開口部を大きくし、バルブの傘部を大きくすれば吸排気をスムーズに行うことができる。が、燃焼室面積やバルブの大型化には限界がある。そこで吸気バルブと排気バルブを2つずつ用いた4バルブ方式が主流となった。

 開口部の全体面積を大きくでき、吸排気効率は高いし、燃焼室の中央に点火バルブを置くことも可能だ。

 この吸気バルブを3つにしたのがトヨタ(とヤマハ)の5バルブで、三菱もミニカダンガンなどに採用した。だが、燃焼室の形状が複雑になるし、冷却損失も大きいのが普及の妨げとなった。

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いすゞ/NAVi5

先進的すぎる機構だったが、トラック用として進化。肝いり度:★★★★☆ エポックメイク度:★★★★★ 消えて残念度:★★★★☆
先進的すぎる機構だったが、トラック用として進化。肝いり度:★★★★☆ エポックメイク度:★★★★★ 消えて残念度:★★★★☆

 1984年夏にいすゞ アスカに搭載されデビューした「NAVi5」は、自動で変速を行う賢いフル電子制御5速MT(5速セミオートマ)だ。

 クラッチの断続から5速MTの変速まですべて電子制御化し、シフトダウン時にはダブルクラッチまで行ってくれる。

 先進的なドライビングロボットだったが、当時は制御技術が雑だから、ドライバーの感性や意思とマッチしていなかった。この技術はのちにトラック用の電子制御MT、スムーサーに発展し、高く評価されている。

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