中山運輸機工が導入したスカニアS650トラクタ(6×6駆動)と、ドイツ・ゴールドホファー社のモジュラー型コンビネーショントレーラ
ユーザーの中山運輸機工は大型プレス機の据え付け(設置・組み立て)がメイン。これまで据え付けに付随する輸送は協力会社に委託していたが、コスト削減などを図るため内製化に着手。その目玉として導入されたのが今回のトレーラだ
スカニア6×6シャシーはオフロードシャシーがベース。一番豪華なSキャブのフロア下部に搭載されたエンジンは650PSを発揮する16.5LのV8だ
オフロード志向の頑丈なシャシーは重量物輸送にも寄与。GVW40740kgと第5輪荷重28000kgは国産トラクタには設定のない本場の重量物運搬車ならではのもの
コクピットは通常の6×4トラクタとほぼ共通。インパネ右下(写真左下)に駆動力配分を設定するダイヤルレバーが6×6の証だ。トランスミッションは12段AMTだが微速走行時に使うクラッチペダルを備える
モジュラー型コンビネーショントレーラはアタッチメントの組み合わせでさまざまな荷台形状を実現。中山運輸機工の車両は2軸ボギー台車(グースネック)+低床ドロップデッキ+4軸ボギー台車の6軸編成となる
前後ボギー台車の油圧ペンドルアクスルは車高調整機能を搭載。通常走行時の床面地上高は1175mmだが、積み荷の形状や路面状況などに応じて875〜1475mmの範囲で調整可能。写真は875mm時
こちらは1175mm時
兵庫〜静岡間で行なわれた国内最大級の大型プレス機輸送では、重さ最大100t、長さ約19mのプレス機部品の輸送を担当。なおトラクタは6×4駆動の別車両を組み合わせていた
出荷元の工場建屋からプレス機部品を搬出する場面。道幅が広くない直角カーブでは油圧ペンドルアクスルのステア機能が活躍する