カーボンニュートラル、地球温暖化防止が至上の今、トラックのパワートレインの中核を担ってきたディーゼルエンジンは影の薄い存在になりつつある
日野プロフィアハイブリッド。2019年6月に電動冷凍車の「日野プロフィアCOOL Hybrid」とともに発売された。AIを活用した世界初のハイブリッドシステムを搭載し、ち密な制御で省燃費性能を向上する
いすゞギガCNG。CNG(圧縮天然ガス)を燃料とする大型トラックで、既存のディーゼルエンジンをCNG用に改造している。いすゞは、このほか中型トラックのフォワード、小型トラックのエルフにもCNG車をラインナップしている(写真/いすゞ自動車)
電動パワートレインを搭載した三菱ふそうeキャンター。世界初の量産型電気トラックである
UDトラックス「クオン」。この車両はショートキャブ車で、小排気量8リッターエンジンを搭載している
日野プロフィアハイブリッドに搭載されたA09C-VA型エンジン。2ステージターボによる高過給で8866ccの排気量から380PS/1700rpmの最高出力と180kgm/1100-1400rpmの最大トルクを発生する。ハードや制御はハイブリッド専用ではなく、ベース車と共通という。新型プロフィア単車系25t車の中核ユニットだ
いすゞギガLNG。LNG(液化天然ガス)を燃料とする大型トラックで、1充填で航続距離1,000km以上を目標に公道走行実証を行なっている(写真/いすゞ自動車)
ホイルールベース間とフレーム内にバッテリーパック6基を搭載するeキャンター。次期eキャンターはフレーム内にすべてバッテリーが収まると言われている。いずれにせよ、ディーゼルエンジンがバッテリー&モーターに置換されるのは小型クラスからになるだろう
1892年にドイツのルドルフ・ディーゼルによって発明されたディーゼルエンジンは、1923年にMANが4t車用エンジンを開発して以来、優れた内燃機関として主に商用車に搭載されてきた。写真はUDトラックスのクオンに搭載された8リッターのGH8型エンジンで、ボルボのD8K型をベースに開発された、日本では最新のディーゼルエンジンである