三菱デリカD:5に衝撃の事実が発覚した!! なんとオーダー可能なグレードが限定される事態になっているという。突然の生産中止? オデッセイに続きデリカも、もしや・・真相はいかに!?
まずは三菱デリカD:5のホームページを確認。マイナー後人気が復活した同車に、選択できないグレードやオプションが発生という、不穏な内容の記載がある。なぜこのような事が起きてしまったのか?
実はデリカD:5の生産拠点であったパジェロ製造での生産が8月7日で終了。三菱自動車岡崎製作所に移管されるため、当面の間、オーダーの制限がかかったもの。今年12月より生産が開始されれば、オーダーも正常化するだろう
パジェロ製造(株)。岐阜県加茂郡坂祝町に本社・生産拠点を置く。その名のとおり、パジェロを長年生産してきた。「パジェロの町」と言われるほど、パジェロやデリカD:5といった生産車は町の誇りであった
日本のクロカンブームを築いた名車「パジェロ」。特殊な構造ゆえ次期型への投資が難しくモデルは旧態化。ついに今年7月で輸出向け車両の生産も終了。同クラスの日本車は、ランクルプラド以外すべての車種が消滅してしまった
三菱ジープの生産に始まり、のちに社名となるパジェロを生産するなど、堅牢なクルマの生産を担ってきたパジェロ製造。国内の生産拠点の再編が進み、同社のような特色あるメーカーがなくなってしまうのは寂しい限りだ
「シティカブリオレ」もパジェロ製造(旧東洋工機)で委託生産された。バブル期は各社多品種生産が当たり前の時代で委託生産も盛ん。日産のパイクカーの生産で有名な髙田工業のほか、ホンダの軽は八千代工業、マツダボンゴはプレス工業・・しかし残念ながらいずれの会社も現在は生産終了か終了予定だ
パジェロ製造のホームページではデリカD:5の生産工程を今もバーチャル見学可能だ。ぜひ今のうちに見ておこう!!
三菱「フォルテ」。このクルマもパジェロ製造製。当時のピックアップやRVはフレーム車生産に精通したメーカーの生産車両が多い。トヨタハイラックス(日野羽村)、日産ダットサン(日産車体)、いすゞミュー(車体工業)など。今も世界的な需要は高く、タイなど海外生産がメインだ