FFの強みを生かしたコンパクトな車体を完成させて脚光を浴びたローバー ミニ。ショートホイールベースであっても後部座席に想像以上の空間を作りあげた
世界で最も初期に作られた自動車といわれる「キョニョーの砲車」。蒸気エンジンを車体の先端に搭載して前1輪を駆動するFF方式が採用されていた
FFでありながらもスポーティ感を前面に打ち出したホンダ バラードスポーツCR-X(1983年)。まとまりの良いパッケージで高い人気を集めた
現代版FRスポーツの代表格ともいうべきトヨタ GR86とスバル BRZ。操縦性を最優先してFRレイアウトを採用。往年の名車AE86の思想を受け継いでいる
GR86の駆動システム。車体前部に搭載されたエンジンの駆動力はプロペラシャフトによって後部に伝達される。これが前後重要バランスの適正化をもたらす
1980年代に人気の高かった日産 シルビア(S13型)。このモデルもFR方式で当時のスタンダードだったが、やがてFRスポーティカーには冬の時代が訪れる
ホンダ シビックタイプR。2017年、ドイツのニュルブルクリンクサーキットにおいて当時のFF車最速タイムを叩き出した。2022年に新型の登場が予定されている
三菱がかつて販売していたFTOもまたFF方式を採用したスポーツカー。FFモデルにもかかわらず鋭い旋回性能を発揮し、FFらしからぬスタイルでも話題に
重量配分などの不利からFFの純レースカーはごく少ないが、2015年のNISMO LM GT-Rは空力面の利点を重視してFFを採用。しかしこの試みは失敗に終わる
現在では神話的な人気を獲得しているAE86(写真はスプリンタートレノ)。絶対的な性能よりも、FRによる乗り味の良さがこのクルマの人気の要因だ
日産のフェアレディZも50年以上の長きに渡ってFR方式を貫いている。写真は2020年に公開された次期フェアレディZのプロトタイプで、もちろんFR
ホンダ最後のFR車となったS2000(2009年生産終了)。もともとFF志向の強いメーカーであったが、現在FR車が皆無というのは少々意外でもある
ノーマル車のスポーツチューンではなく、当初からスポーツ走行を想定して開発されたスズキ スイフトスポーツは、シビックタイプRと並ぶ打倒FRの筆頭格