1980~90年代、ライダー憧れのブランドとして君臨したビモータが、国内に本格上陸スタート。タッグを組むカワサキの一部店舗で春から「KB4」の販売を開始する
1985年に発売されたdb1は、未来的なフルカバードデザインが衝撃を与えた。レースで活躍するなど戦闘力も高く、日本でも人気に
テージH2。1990年に市販化された片持ちフロントアームのハブステアで話題を呼んだテージ1D。そのシステムを洗練し、231psのスーパーチャージドエンジンと組み合わせた
名ビルダーによる最新作がKB-4。ワインディングなど公道を主眼に置いたスポーツモデルだ。カワサキは技術提供のみで、自由な発想で開発された。価格437万8000円
2021年12月15日、都内でカワサキモータースジャパン(KMJ)が会見を行い、KB4を国内初披露した。中央は2021年10月からKMJ社長に就任した桐野英子氏
最小限のフレームに、142psを発生するニンジャ1000SXの自然吸気1043cc直4を搭載。エンジンは、コンセプトに近く、ブランドとしてリッター直4が相応しいことから選択された
リヤシートにラジエターを内蔵。お尻の熱が気になるところだが、イタリアらしい挑戦的なメカニズムだ
リヤラジエターは過去にベネリなどが実用化していたが、現行車では本作が唯一。ショートホイールベース+ロングスイングアームで理想的な前後重量配分を実現した
ラジエータへ導風するエアダクトを左右に装備。走行風に圧力が掛かかりやすい構造で、内部のパネルまでもカーボン製だ
航空機用のアルミ材から削り出したスイングアームは実にお高そう。サスは前後ともオーリンズで、FフォークはFG R&T 43 NIX30、リヤはTTX 36だ
1978年、カワサキのエンジン(Z900 / Z1000)を初めて搭載したKB1が誕生。偶然にもベース車のニンジャ1000SXと同様、水平マウントしたリヤサスを持つ
シートは本物のレザー! イタリアの高級革財布を思わせる質感だ。バイクで本革が使われるのは珍しく、雨の日には乗れないかも?
燃料タンクは独自の樹脂製で軽量化を追求しつつ容量19.5Lを確保。手塗りによるペイントも美麗だ。一方メーターやリッドなどニンジャ1000SXの共通パーツを上手く流用している
購入権は抽選方式。入荷予定に合わせ抽選を複数回に分けて実施する。第一期は1月17~31日。https://www.kawasaki-motors.com/mc/bimota/purchasing/
KB4のベースになったのはカワサキのNinja1000SX。1043cc並列4気筒エンジンが141PSを発揮するツーリングモデルだが、ビモータの手でスポーツバイクに変身。その分価格は151万8000円から300万円近くアップした