■トヨタ ホンダ 日産 3社のBEV戦略をクイックチェック!
日本の発電エネルギー割合(2019年度データ)。日本の再生可能エネルギーの主力は太陽光発電で、政府は2030年度に全体の発電量の14~16%をまかなう目標を立てている。現状の約2倍となる
昨年(2021年)12月、2030年までにBEV(バッテリー式電気自動車)30車種を発売し、年間販売台数の約4割に相当する350万台をBEVにすると発表したトヨタ。(撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY)
トヨタ EV戦略の中核モデルとなるbZ4X。bZシリーズの「bZ」は「beyond ZERO」「ゼロを超えたその先へ」を意味するという。12月の説明会で豊田社長は「CO2排出などのネガティブインパクトをゼロにするだけではなく、その先も目指す」と宣言した
12月の発表に先立つ2021年3月、レクサスはブランド変革に向けた取り組みを発表。画像はその中で世界初公開された「次世代LEXUSを象徴するEVコンセプトカー」LF-Z Electrified
2021年4月1日付でホンダ新社長に就任した三部敏宏(みべ としひろ)氏。Tank to Wheel(自動車の燃料タンクからタイヤを駆動するまでのCO2排出を指す)におけるカーボンフリーを達成するため、「先進国全体でのEV、FCVの販売比率を2030年に40%、2035年には80%」、そして「2040年には、グローバルで100%」を目指す、としている
2021年4月の上海モータショーで世界初公開された「Honda SUV e:prototype」。量産モデルの発売予定を2022年春としている
日産は2021年11月(つまりトヨタの発表より1ヶ月前)、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表。
・今後5年間で約2兆円を投資し、電動化を加速
・2030年度までに電気自動車15車種を含む23車種のワクワクする新型電動車を投入し、グローバルの電動車のモデルミックスを50%以上へ拡大
・全固体電池を2028年度に市場投入
・今後5年間で約2兆円を投資し、電動化を加速
・2030年度までに電気自動車15車種を含む23車種のワクワクする新型電動車を投入し、グローバルの電動車のモデルミックスを50%以上へ拡大
・全固体電池を2028年度に市場投入
次世代クロスオーバーEV「Nissan Chill-Out」コンセプトカー
行動の範囲、活動の多様性を拡張するピックアップトラック「Nissan Hang-Out」コンセプトカー。
移動空間の常識を超えるユーティリティー・ビークル「Nissan Surf-Out」コンセプトカー
走りの楽しさを拡張するオープンカー「Nissan Max-Out」コンセプトカー
2021年8月に日産と三菱は、共同で開発を進めている軽自動車規格の新型EVを2022年度初頭に発売することを正式に発表。軽EVコンセプトのIMk(写真)がベースとなるのは間違いない。