そもそもの話から……ワゴンRってどんなクルマ? 初代モデルは1993年に発売。それまでのセダン系が主流だった軽自動車界に新風を吹き込むモデルとして誕生。名前の由来は鈴木修氏(現相談役)が発案した「ワゴンもあーる」からと言われるが、諸説あーる??
ワゴンRは6代目の現在に至るまで一貫して後席もヒンジドアだったが、ついにその伝統が「スマイル」の登場で変わることとなった。なお全高はワゴンRの1650㎜に対して若干高くなり1695㎜。ハイト系ワゴンとしてギリギリまでは車高もアップしている
フロントもリアもこれがワゴンR? と疑うくらい丸い。随所に「マル」をモチーフにしたデザインも採り入れられており、思わず「スマイル」になるデザインだ
【飯田さん萌えポイント1:フロントシート】ここからは今回の筆者である飯田裕子さんの「萌え」ポイントを紹介! 車高がアップした恩恵はこのたっぷりとしたシートにも表われる。非常に座り心地もいい
【飯田さん萌えポイント2:リアシート】快適なリアシート! 600㎜の開口部の先にはこれまた非常に座り心地のいいリアシートと広大な足元空間が広がる
【飯田さん萌えポイント3:シート生地】シート生地はベーシックなファブリック。しかし、単なる織物ではなくしっかり柄を織り込んであり、アクセントになっている。スズキの前身は織機メーカーであり、そのこだわりがあるのかも
【飯田さん萌えポイント4:ステッチ入りの内装】よく見ると本物のステッチではなく、デザインとして内装パネルに織り込まれたもの。このような非常に細かい造形は金型に細かな加工を施す必要があり、コストかかるが敢えて採用。軽=コスト命でなくなってきている
【飯田さん萌えポイント5:ネイビーパール色もある】本文で紹介したアイボリーパール色の他写真のネイビーパールもボディ色によって設定。最近のミニバンにありがちなギラギラ感ではなくキラキラ感がオシャレなアイテムだ
インパネトータルのデザインはワゴンRよりもスペーシアに近いかもしれない。とてもルーミーで視界も広い。スズキコネクトも装着可能でより運転しやすさに磨きをかけている
軽自動車ゆえに4人乗り。ただ4人乗りゆえ一人ひとりのスペースは十分に確保。もともとスペース効率に優れたハイトワゴンゆえ、前後席とも足元空間も充分どころか十二分に確保されて快適だ
元祖ハイトワゴン系スライドドア車がダイハツ「ムーヴキャンバス」だ。ワゴンRと異なり、ムーヴはコンテやラテといった数々の派生車が誕生。そんな派生車のなかで「キャンバス」は最大のヒット作となった
ムーヴキャンバスの最大のウリも後席両側スライドドアの採用。全高1700㎜を超えるスーパーハイト系ワゴンでは「常識」でも1645㎜の全高では採用は困難……そんなハイトワゴンの常識を破ったこのクルマの誕生はインパクトが大きかった
室内もライバルのスマイル同様非常に明るくオシャレにまとめられている。なお名前の由来は「CAN」なんでもできる+「BUS」ミニバスの様なデザイン性を組み合わせた造語だ
インパネ周りは「ムーヴ」よりは「タント」に近いレイアウトとなる。センターメーターを採用し視界の確保にも充分に配慮したものとなっている
キャンバスの発売以降、影の薄くなった感のあるベース車の「ムーヴ」。2014年登場のため、いつモデルチェンジしてもおかしくないタイミングながら、今のところモデルチェンジをする明確な情報がないのが気になるが
スマイルにキャンバス。両車とも敢えてターボ仕様を設定せず、「ゆったり楽しく走りましょ」と語りかけてくれるクルマに仕上がっている。運転しやすく安全装備も充実したこれからの実用車+αとしてのジャンルを確立しそうだ