■尖ったコンセプトも適度なユルさもサイコーじゃない? 「平成レトロ」な名車たちをギャラリーでチェック!
トヨタ プログレ(1998年)…トヨタが小さな高級セダンを目指して開発した、エンジン縦置きのFR車。ある意味保守を極めた懐古的コンセプトで、そこが非常に尖っていた。ただ、雰囲気は超ホンワカで、昔っぽくて癒やされるクルマだったんだよね
ホンダ Z(1998年)…軽自動車に革命を起こすべくミドシップを採用。その代償として、後席は一段高いところにあって狭かった。何のためにミドシップにしたのかわからなかったが(ゆるい)、革命を目指して尖っていたことは間違いない
トヨタ プラッツ(1999年)…ヴィッツのセダン版です。ヴィッツをベースにセダンを作ると、こんなふうなオマヌケな形になるんだなぁ~。当時はまだ小型セダンの需要があったので、こういうゆる~いのが生まれたというのが、今振り返ると牧歌的
ホンダ インサイト(1999年)…このクルマはもうあまりにも尖りすぎ! 触るとケガするくらい尖ってる! オールアルミボディの2シーターハイブリッド車。すべてを燃費に捧げた燃費アタッカーであり、史上唯一の燃費スーパーカーだ。ゆるい……
ダイハツ ネイキッド(1999年)…ドアヒンジをあえて外から見えるようにするなど、素材感を強調したことで、軍用車のようなハードな雰囲気になりました。今で言うとラングラーが一番近いかな。尖ってるけど、でも中身は普通のゆるい軽。そこがよかった
ホンダ エレメント(2003年)…「クルマはもっと自由であるべきだ」という尖った信念が伝わってくるクルマ。カテゴリーに囚われず、もっと自由にユルく考えようよ! ということだと思います。北米ではウケたけど、日本人にはちょっとムリでした
トヨタ WiLL Vi(2000年)…トヨタはデザイン革命を目指していた。何か変わったことをやらなきゃイカンと強く思っていた(尖ってる)。その結果、こんなクルマができたのだ(ゆるい)! そのチャレンジ精神は、今になって結実している
トヨタ アベンシス(2003年)…アベンシスは欧州製。当時はまだ日本車と欧州車は走りが別物だったので、日本で乗ると「うおお! ガイシャじゃん!」って感じで尖りまくりでした
ホンダ エディックス(2004年)…革命を目指して誕生したのがエディックスだ。前後3人掛けの6人乗り。和製フィアット ムルティプラ!…ムルティプラ同様の撃沈でした
ダイハツ エッセ(2005年)…肥大化しつつある軽自動車の在り方を反省し、シンプルを極めてみようと作られたのがエッセです。その尖った精神とホンワカした走りにカーマニアは感動しました。でも室内が広くなかったので、あまり売れませんでした
トヨタ セリカ(1999年)…最後にこのスタイリッシュなクーペとして結実したセリカ。でも、すでにそこには市場はなかったんだよね。涙が出ます……
トヨタ iQ(2008年)…スマートフォーツーのトヨタ版ですが、基本的に欧州向けに作っただけに、シャシーが凄くしっかりしてて、走りがとってもよかったです。それにしてもあの後席。どうしてあんなの付けちゃったのか。なぜ……