究極の軽量化マシンと言えるのが1960年代の葉巻型フォーミュラカー。速く走るため以外の装備が一切なく、ひたすら軽さを追求していた。これが空力重視時代に入ると変化が生じてくる
近年はフレームに衝突時の変形を防ぐための構造をとり入れているため、以前のクルマよりも重くなる傾向がある。もちろん、公道車において安全性が高まることは軽量化よりも重要と言える
衝突時にあえて変形することによって衝撃を分散させ、搭乗者へのショックを軽減するトヨタのマルチロードパス構造。近年は類似の構造を持つクルマが多く、必然的に車重は増加傾向にある
軽量級第2位はスズキのスイフト。現行型のGXグレードは車重が850kgに抑えられている
現行型スズキ スイフトで採用された新開発プラットフォームのHEARTECT。軽量化と高剛性を両立した
現行型スズキ スイフトでは超高張力鋼板(色の異なる部分)を使用してボディ剛性を高めている
今世紀になって販売された国産車のなかで3番目に軽いのがスズキ イグニス。キャッチコピーは「シンプルアイコニック、シンプルスタンダード」で、シンプルさが軽さにつながっている
スズキ イグニスに搭載されるKC12型1.2リッター直4エンジン。全グレードがマイルドハイブリッドのため、このエンジンにモーターとバッテリーが組み合わされる
横から見たトヨタ グランエース。8人乗りをラインナップするだけにやはり“長い”
トヨタ グランエースの8人乗りシート(デザインスケッチ)。これだけの人数を支えるフレームは強固に、そして重くなるのは理解できる。乗り心地の良さも評価されている
国産車重さ比べの第2位はトヨタ ランドクルーザー200。GXグレードでは2705kgをマークした
3番目に国産乗用車がこのレクサスLX570。北米を中心に販売されるレクサス製SUVのフラッグシップモデルは、重量面でもトップクラス。日本国内でもリリースされた
レクサス LX570に搭載される5.7リッターV8エンジン。重い車体を加速させるため、2000rpmから約90%のトルクを発生させるパワーバンドの広さが特徴。8速ミッションが組み合わされる