今回のエネオスのケースはあくまで稀な事例とはいえ、セルフ式のガソリンスタンドでは軽自動車という名称から軽油を連想し、軽自動車に軽油を給油してしまうという笑い話では済まされないケースも発生しているという(mikitea@AdobeStock)
取り違えないように、軽油、ガソリンには着色することがJIS規格で義務づけられている。左のグリーンが軽油。右の2つのビーカーに入っているオレンジ色がガソリン(ハイオクとレギュラー)。ハイオクガソリンとレギュラーガソリンの区別はつかない
BMWの場合、ガソリンエンジンは直噴のため、エンジン音は高めでディーゼルエンジンと勘違いする人もいる。先代F30型3シリーズの広報車を借りて試乗した評論家が、ディーゼル車と思っていたらガソリン車だったという逸話もあるほどだ
マツダ車はガソリン車とディーゼル車の両方を用意している。ディーゼル車にガソリンを入れた場合、燃料ポンプや噴射ノズルなどが破損し、エンジン音が高まり白煙を排出した後、エンジンが停止してしまう。ガソリン車に軽油を入れた場合、エンジンの出力が下がり、加速が鈍くなるとともにアイドリングも不調になる