このお弁当箱みたいな物がクルマの脳、ECU(エレクトロニックコントロールユニット)だ
クルマではセンサー(五感)で収集した信号をECU(脳)に集積、その信号に従って各アクチュエーター(手足)が駆動する
まずはエンジン関連から、エアフロメーター/バキュームセンサー。エアフロメーターはエアクリーナーボックスの後に取り付けられている(写真はエアフロメーター)。エアフロメーターは電流値の変化、バキュームメーターは圧力差による抵抗値の変化で吸入空気量を測定している
空燃比の制御に役立てているO2センサー。よく壊れるうえに、部品代も純正で1万5000円程度と高いセンサーなんです……
クランクシャフトの回転角度を測定し、ECUに伝えるクランク角センサー。故障の頻度は比較的少ないが、壊れるとクルマとして走行不能になる!?
バルブ開閉を行うカムシャフトの動きを検知し、ECUに信号を送るカム角センサー。シリンダーヘッド、カムシャフトのシャフト軸に取り付けられることが多い
排気温度センサーは、マフラーから出る排気ガスの温度を監視し、排気温度の異常上昇を検知すると、排気温度警告灯を点灯させてドライバーに知らせる。このランプに見覚えがあるだろうか? 大体このランプがつく時は一気筒だけ故障していることが多い
水温表示にも使われる水温センサー。ここが故障するとECUは水温80℃とみなして制御を続ける
ノッキング(エンジンの異常燃焼によって生じる“カンカン”という異音)を感知するノックセンサー。おおよそシリンダーブロックについており、少し見にくい場所にある
スロットルポジションセンサー。写真は電子制御スロットル。手前にある黒い箱のなかにセンサーが内蔵される
アクセルポジションセンサーはアクセルぺダルの根本に備わり、ペダル角度を検出。ECUにインプットしている
ここからはトランスミッション関連のセンサーを。トランスミッションスピードセンサーは車速表示以外にも、このセンサー情報を頼りにしている機能は多数だ
シフトポジションセンサーは誤作動を防ぐためシフト位置を検知する。故障頻度はそこまで高くない