塗り分けられたサイドおよびリアのエアロも、アフターパーツのようなド派手なデザイン。トランク上のダブルウイングリアスポイラーは、当時の富士重工業(株)航空宇宙事業本部が設計に携わったという珠玉の逸品だ(S201)
S202は走りの性能向上にフォーカスしたモデルのため、外装の変更は最小限。追加されたのはカーボン製リアウイングスポイラーのみ。ただ、夜間のクリアな視界を確保するため、ヘッドライトはベース車の2灯式から4灯式に変更された(S202)
欧州プレミアムスポーツセダンを目指して開発されたS203は、それまでのSシリーズとは異なる落ち着いた雰囲気。とはいえ、専用のドライカーボン製アンダースカートやリアウイングスポイラーなどでハイパフォーマンスやプレミアム感を誇示している(S203)
S203のコンセプトを継承したS204は、内外装とも機能性だけでなく質感にもこだわり、ロードスポーツモデルとしての完成度がさらにアップ。ベース車がマイナーチェンジしたことにより、通称「鷹目」のフロントマスクに変更された(S204)
シートはレカロ社と共同開発したドライカーボン製シェルのバケットシート。圧倒的なホールド性を実現するとともに、軽量化と高剛性を両立。また、ダークグレーのアルカンターラと本革を用い、スムーズな乗降性と高い質感も手に入れた(S204)
R205の外装は、専用塗装のグリルやSTI製の前後アンダースポイラー、大型ルーフスポイラーなどでアップデート。ボディカラーは、このサテンホワイトパールの他にWRブルーマイカ、ダークグレーM、ライトニングレッドを設定した(R205)
エンジンは、専用のボールベアリングタービンや低背圧スポーツマフラー、チューニングECUなどを採用したことで320ps/44.0kg-mを発揮。ベース車にも採用されているSI-DRIVEを駆使すれば、さまざまなシーンに対応することが可能(R205)
セダンボディをベースにしたS206は、STIコンプリートカーの最高峰にふさわしい走りを目指し、ボディチューニングやエンジンチューンを実施。ミシュラン・パイロットスポーツタイヤの採用により、質感の高い走りを実現した(S206)
ニュルブルクリンク24時間レースのクラス優勝を記念して設定されたNBRチャレンジパッケージは、カーボンルーフとドライカーボン製リアスポイラー、専用BBS製19インチアルミホイール、専用サイドシルプレートが装備される
現時点で国内最後のS20#シリーズとなっているS208。S207よりもエンジンはパワーアップし、シャシーも熟成された。カーボンルーフやトランクリップorリアウイングを装備するNBRチャレンジパッケージには、専用色のクールグレー・カーキも用意(S208)
ピストンやクランクシャフトなど、各パーツをバランス取りした高出力バランスドエンジンには、ボールベアリング・ツインスクロールターボや専用ECU、低背圧マフラーや低圧損エアクリーナーエレメントなどを採用し、シリーズ最強の329psを発揮する
Sシリーズとして初めて北米に上陸したのがS209。これまでのSシリーズと異なり、オーバーフェンダーによってボディはワイド化され、エンジンも米国仕様のWRX STIに搭載されるEJ25をベースにチューニング。限定209台と希少性も高い(S209)