拓海と人気を二分!! 好対照なもう一人のエース!!! 『頭文字D』人物列伝21【高橋啓介 前編】

拓海と人気を二分!! 好対照なもう一人のエース!!! 『頭文字D』人物列伝21【高橋啓介 前編】

 1人の青年がクルマと出逢い、その魅力にとりつかれ、バトルを重ねながらドライバーとしても人間的にも成長していく姿を綴った『頭文字D』は、日本のみなならず、アジア各国でも賞賛を浴びた、クルママンガの金字塔である。

 当企画は、同作において重要な役割を果たしたさまざまなキャラクターにスポットを当てるというもので、ストーリー解説付き、ネタバレありで紹介していく。

 今回は、藤原拓海と人気を二分する高橋兄弟の弟、高橋啓介を取り上げたい。運転の才能はもちろん際立っているが、主人公である拓海とはまたひと味違った人間的魅力も光る、その人物像を探っていこう。

文/安藤修也 マンガ/しげの秀一

【画像ギャラリー】高橋啓介の愛車RX-7(FD3S型)を見る


■高橋啓介はどんな人物?

 高橋啓介は、とにかく名勝負の多い人である。というのも、「プロジェクトD」ダブルエースのひとりにしてヒルクライム担当であり、主人公である藤原拓海と同様、才能だけでなく不断の努力によってバトルを重ねながら成長していく姿が見られるからだ。

■Vol.394「ゴッドフットはオレが倒す」を1話丸ごと読む!

 そしてそれは、走りの腕だけでなく、ヤンチャな若者から思慮深い男へと、人間的にも深みを増していくことになる。

 物語開始当初は、赤城山をホームとする「赤城レッドサンズ」のナンバー2。リーダーでナンバー1、そして啓介の兄でもある高橋涼介とは正反対の性格で、言葉は悪いし、喧嘩口調で話す男だった。つまり感情優先で、その運転についても同様に、当初は才能だけで突っ走っている感じである。

 しかし、自分のすべてを賭けることができるクルマに出会ったことで、より速く走るため、兄や仲間に支えられながらいい方向へと変貌していく。このあたりは、天然ボケな藤原拓海より、よっぽどマンガの主人公らしいとも言えよう。

 近寄り難そうな性格の一方で、ルックスはかなりイケていて、女性からはモテる。当然、作中では(岩瀬恭子との)恋愛エピソードなども描かれている。目はかなり鋭く、鼻筋は通っており、高身長。開襟シャツなどを着れば、凛々しさが増し、艶っぽくさまであり、まるでモデルのようだ。短髪でツンと立たせた髪は、よく似合う茶色に染められている。

 口調からして元は悪かったろうと想像させるが、実際にヤンチャだったこと(暴走族に所属)が作中でも語られている。

次ページは : ■愛車RX-7も啓介らしい仕上がりに

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…