伝説のクルママンガ『頭文字D』の名勝負を選出した「頭文字D名勝負列伝」が、読者のアンコールに答えて復活! 22回目となる今回は、藤原拓海の親友、イツキのハチゴーが(当時の)最新モデルを相手に立ち向かった興味深いバトルを取り上げる。
(新装版第11巻 Vol.260「ハチゴーターボ」~ Vol.264「デブ退治」より)。
文/安藤修也
マンガ/しげの秀一
【登場車種】
■先行:日産・シルビア(S15型)
→ドライバーは名称不明。ファンの間では「東京から来た2人」として知られるカーマニアで、メガネをかけた相棒とともに秋名山のふもとあたりの旅館に泊まっている。関東にあるほとんどのサーキットを走った経験があり、ドライビングの腕はそれなりのようだ(?)。そのルックスを見たイツキから「年齢不詳で気持ちわりー。デブだし…」と言われている(笑)。
■後追い:トヨタ・カローラレビン(AE85型)
→ドライバーは藤原拓海。前夜、秋名でインプレッサWRXに軽くパスされたことで、一時的にだが自信を喪失している。クルマはイツキの愛車であるAE85型レビン。ついに念願のターボチューンが施されたことで戦闘力アップ。ただし足まわりがプアなため、トータルのバランスは悪い。
【バトルまでのあらすじ】
主人公・藤原拓海の親友であるイツキ(武内樹)が、いよいよ愛車のターボ化を実施した。チューニング作業が終わった愛車を引き取りに行った本人は、「速くなっち待ったよォ、オレのハチゴー!!」と、街乗りだけでご満悦の様子。
その夜、秋名スピードスターズのホームコースである秋名山でシェイクダウンという名のお披露目走行会が実施されることになった。参加したのは、S13シルビアに乗る池谷と助手席の健二。ハチゴーに乗るイツキと、その助手席には拓海が乗っていた───。