2025年7月にワールドプレミアとなった3代目となる新型CX-5が、ジャパンモビリティショーで日本初公開となった。公開されたのは欧州仕様車で、2025年中に欧州で発売を開始し、日本での販売開始は2026年と明らかにされている。実車を見た印象を含め、どのくらい進化しているのか、見ていきたい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:小塚大樹、マツダ
【画像ギャラリー】キープコンセプトでありながら内装が大幅進化! イタ車リスペクトなシートがかっこいい新型CX-5!!(11枚)画像ギャラリーエクステリアデザインはキープコンセプト
エクステリアデザインは魂動デザインを継承しながらも、さらにエモーショナルなダイナミックさを表現しつつ、室内の居住性や使い勝手を引き上げている。
実際に現行と新型を見比べると、新型はキープコンセプトながら、シンプル面構成でメリハリのあるデザインで、作りのよさ、上質感を感じる。輸入車SUVオーナーが触手を動かしそうな1ランク高級になった印象だ。
細かいところを見ていくと、その違いがわかる。新型の特徴的なLを2つ組み合わせたデイタイムランニングライトや左右の横長のテールランプとの間に新たに設けたMAZDAのロゴ、メッキ加飾のないモール類などが特徴。ロングノーズの全体的なプロポーションに大きな変化はないものの、御述するが後席の上のウインドウ処理が大きく異なる。
ボディサイズは現行と比べると、全長が+115mm、全幅が+15mm、全高が+5mmとそれぞれ拡大した全長4690×全幅1860、全高1695mm。全長が延びた分は後席の居住性に充てられている。
後席の居住空間が大幅に向上
全長が115mm延長されたことで後席足元空間や荷室奥行き空間が拡大した。後席居住空間は、ヘッドルームが29mm拡大し、膝前空間が64mm拡大。特に後席のドアの開口部が約70mm拡大した。
身長183cmの編集部員が後席に座ってみると、やはり明らかに違うのは乗り込み時。現行はやや頭がルーフに引っかかないいか気にしながら乗り込むのに対し、新型はスムーズに乗り込むことができるし、膝前空間、ヘッドルームがより快適になった。乗り心地の快適さも相まって、後席に乗る家族には高評価を得るだろう。
ラゲッジルームは、通常状態で奥行きを45mm、高さを30mm拡大し、現行ではベビーカーは横積みしかできなかったが縦方向に積むことが可能になり、積載性が向上した。
加えて後席の子供の乗降性も考えられているのに驚き。子供が足を置きやすいスカッフプレートが取り付けられており、足元に機内持ち込みサイズのキャリーバッグを収納可能。
新型CX-5最大の進化はコクピットかも!
新型CX-5で一番変わったところは? と聞かれれば真っ先にコクピットと答えるだろう。マツダがコクピットHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)と呼ぶ新世代コクピットは、スマホや音声認識の普及に合わせて、タッチ&音声を基本に構成。なんとマツダ初のGoogleを初搭載!
コクピットは、大型ヘッドアップディスプレイ、10.25インチのフル液晶メーター、センターの15.6インチまたは12.9インチのタッチアップディスプレイの構成。エアコンや各種操作のスイッチは、ディスプレイ上で行うが、いざというときには使う、ハザードやウインドウが曇った時に使うデフロスターはモニター下に物理スイッチが設置されている。
MAZDAのロゴが中央にあるステアリングには、スライドして確定する、いわゆる静電センサー付きのスイッチがある。音量スワイプ&クリックを実際に使ってみたが押し心地がよく、アナログ人間にとっても使いやすかった。




















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