ジャパンモビリティショーに向けて、EVコンセプトを立て続けに発表している日産が今度はミニバンスタイルのEVを発表した。車名は「ハイパーツアラー」。こいつはひょっとして次期エルグランドなのか? 詳細を探ってみよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産自動車
■全固体電池を積むプレミアムEVミニバン!
今年、トヨタのアルファード/ヴェルファイアはフルモデルチェンジを果たしたが、Lクラスミニバンの元祖であるエルグランドは沈黙を続けたまま。
そんな中発表された日産のハイパーツアラーは、日本ならではのおもてなしの精神や上質さに、自動運転を始めとする数々の先進技術を融合したプレミアムEVミニバンという設定だ。まさに未来のエルグランドではないか!
エクステリアは余計な要素をそぎ落としつつも、建築的なシャープさ、スピード感を持った未来的なもの。車体を囲むように白いウエストラインが走っており、このラインがヘッドライトやシグネチャーランプとしても機能する。
フロントからサイドにかけての造形はリニアモーターカーのようにも見える。リアハッチのガラスは継ぎ目なくゲートパネルと繋がっており、ここも斬新な印象だ。
■フロアに雲を映せば空を飛んでる気分!
ハイパーツアラーは全固体電池を搭載し、全自動運転が可能という設定。この点はやや先の話なので、次期エルグランドには当てはまらないように思える。
とはいえそれらを想定したインテリアは夢にあふれている。広大な床面は完全にフラットで、全面がLEDパネル。ここに雲を映し出せば、空の上を飛んでいるような気分になれるという。車体中央にはセンターコンソールが前後を貫いている。
さらに運転席と助手席は360度回転式。完全自動運転モードのときは、後部座席と向かい合せになって会話が楽しめる仕掛けだ。ヘッドレストには乗員の脈拍や脳波を測るバイオセンシング機能が備わっており、AIが乗員の気分を判断して空調や照明を自動調整することもできる。
ドライブトレーンだが、前述した高密度の全固体電池に日産お得意の電動4輪制御技術「e-4ORCE」を組み合わせたもの。4輪それぞれを緻密にコントロールすることでフラットかつ安定感のある走りを生み出し、今までにない快適さを実現するという。
さらにはV2X(Vehicle to Everything)機能を搭載しているため、車載大容量バッテリーに蓄えた電力を自宅やオフィスに供給することもできる。キャンプに出かけた際も、電気製品を不安なく使えることだろう。
というわけで「日産ハイパーツアラー」は、このまま4代目エルグランドを名乗ることはなさそう。とはいえ電動化が進み、全自動運転が実現した未来には「最新のエルグランド」として登場することは十分あり得る。その姿をジャパンモビリティショーで、ぜひチェックしたい!
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